西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 21日

劔岳 点の記 (2008) ☆☆

f0009381_22325798.jpg監督:木村大作
原作:新田次郎
『劔岳 点の記』(文春文庫刊)
脚本:木村大作
    菊池淳夫
    宮村敏正
撮影:木村大作

出演:浅野忠信
    香川照之

     ×     ×     ×

不覚にもエンディングテロップで泣かされてしまった。
映画作りに携わってる人は、あのエンディングで私と同じようになけるかもしれない。。。
あれは木村大作、とってもいい仕事をしたなあって思ったよ。

絵はみなさんが言われてるように素敵です。すごい。山の絵だけで感動してしまう。
さすがに私が崇拝してる木村大作、ここにあり!です。おそれいりました。
最後の剣岳の登頂の瞬間の演出の下手さも文句のつけようのないくらい下手。編集でなんとかしようとした形跡があるけど、悲しいかなどうにもなってない。
もっとなんかあるんじゃないかって思うけど、まあ、そんなことはどうでもいいかなとも思わされてしまう。

あと、編集の乱れがちょこちょこ気になるかな。
・・みてて気持ちはわかるんだ。
スタッフの人に苦行をしいて撮ったのに、それを欠番には出来ない監督心裏といいましょうか・・、
あれがプロの監督さんなら「スタッフに嫌われた分だけフィルムを良くするのが監督の仕事だ!」っていえるけど、木村大作は監督としては素人で、その辺が徹しきれてない部分が見え隠れしたかな。
でも、それも最後のエンディング・テロップで「ま、これはこれでいいか・・っておもわせてしまった。
だってテロップ上は監督いないんだもの。みんな肩書きないんだから・・。
やられたね、あれには・・・。
だからこの映画は素人っぽくていいんだよ、きっと・・・。

あとこの映画をみてて思い出したのはヴェルナー・ヘルツォーク。
『フィッツカラルド』を思い出してしまった。
自然と対峙する人間ものといえばこの監督さんだけど、同じように演出なんて出来やしないそのまんまやってそれを撮影する映画。
贅沢なつくりだ。

そしてCGなしのとっても素敵な画面。
やっぱ映画はこうでなくちゃ!
くそCGでお茶を濁す映画はいかんよ。あれはスタッフの努力が見えない。
宇宙戦艦ヤマトのまわりこみもCGでやったってつまんない。あれは「おれたちはこんなことができるんだぞ!」ってやってみせてくれたアニメーターの苦労がそこにあるのが感じ取れてはじめて「おおおおおおおお!」って思えるもので、CGでやったら芸がない。

まあ、見る前はきっと画面だけの映画だろうなあって思ってたけど、
実際そういうふうにも見えるけど、
いやいや、見てよかった映画だったよ。
映画愛といいましょうか、職人愛といいましょうか・・。

もひとつ、子供のころ、小学校のころだけど臨海学校で手旗信号ならったのだけど、
徐々に感覚がもどってきて、最後読めた自分に感動した。
おおおおおおおおおおおおおおお! すげえ、もう40年ちかく前の記憶なのによみがえってる・・って。
でも、あれはカタカナの字幕にしてほしかったかな・・・。

とまあ、いろいろあったのだけど、なかなかたのしませてもらった映画でした。。
木村大作は日本の映画界、いや世界の映画界の至宝だ!!
でも監督はやらないほうがいい・・。
でも至宝だ!!

by ssm2438 | 2009-06-21 01:47 | 木村大作(1939)


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