2009年 07月 25日
演出:池田宏 原作:石森章太郎 脚本:辻真先 池田宏 作画監督:小田部羊一 美術:土田勇 音楽:小野崎孝輔 声の出演:野沢雅子 納谷悟郎 岡田由紀子 名古屋章 * * * * 私が10才のころの東映漫画祭りの映画。劇場でみたわけではないのですが、その後テレビでやってるのをみて心ときめいたのを覚えています。あらためてみるとかなりご都合主義の展開にちょっと興ざめするのですが、それでも今のアニメの規範が垣間見られて楽しい思いがします。 『宇宙戦艦ヤマト』の西崎プロデューサーはこれをみて、「いつかこれを作ってやるぞ」って思ったのでしょう。 あれ、これどっかでみたような・・、これもどっかでみたような・・って『宇宙戦艦ヤマト』のいくつか思い当たるシーンが・・。 作監は小田部洋一(『太陽の王子ホルスの大冒険』などで原画)、原画に宮崎駿の名前もみえます。きっとゴーレムを攻撃してる戦車のあたりはそうなんでしょうね。新ルパン三世の最終回「さらば愛しきルパンよ」の戦車のシーンをイメージがダブります。 ただ、この映画がすごいのは、資本主義にやどる悪徳の構図を子供にわかりやすく説明している点。アンチ資本主義というものではないと思うのだけど、企業が国家と結託して利益を得て、おおきくなっていくメカニズムを子供にわかりやすく解いてるって点が特筆すべき点かな。 あとエンディングの「隼人のテーマ」はかっこいい! カラオケで一回だけうったったことがあるが、これを入れてるカラオケってどこだったのだろう? でももうリストにないきがする。。 <あらすじ> 家族と一緒にでボートを楽しんでいた隼人は崖から落ちる車を目撃。その車にのっていたのは父の会社の黒汐会長とその妻だった。雨も降り出し、仕方なく岬の上の廃墟となった洋館に会長夫妻を運ぶ。その屋敷はある家族が何者かによって皆殺しにされた場所であり、時折幽霊があらわれるといわれて誰も近づくものはいなかった。幽霊など信じないという隼人だったが、そんな彼の前にドクロの顔をした幽霊が現れ消えていった。 数日後、隼人と父が街に出かけている時、幽霊船の使者と名乗る巨大ロボット・ゴーレムが現われ、街を破壊しはじめた。防衛軍の戦車隊や戦闘機が出撃するが、全く歯が立たない。その惨劇のなか父と母を失う隼人。しかし息をひきとるまえに父は、隼人に「お前は私たちのほんとうの子供ではない」とかたり実の両親の写真を隼人にたくす。 両親を失った隼人は黒潮会長のところにひきとられることになる。ニュースでは巨大ロボット・ゴーレムが出現し、街を破壊していることを放送していた。しかし幽霊船が東京湾に出現にあらわれゴーレムに攻撃をかける。ゴーレムはダメージをおい海へと落ちていく。 「ゴーレムはゆうれい船の使いではないのか?」疑問の念がわく隼人。 いつの間にかいなくなっていた黒潮会長を探して邸内を詮索していると地下には秘密の兵器工場があり、しかもさきほどやられたゴーレムがそこにあるのだ。さらに驚くことには、黒潮会長はボアと呼ばれるなにものかに指示されているらしいということ。 隼人は、黒潮会長自身がゴーレムを操っていること、黒潮邸の秘密、黒幕のボアのことまで、テレビ放送で暴露する。その時、巨大なカニがスタジオに乱入し、スタジオ内は大混乱に陥る。ボアの名前が表に出たことで存在価値がなくなった黒潮会長をあっさり消し去った巨大カニは、凶暴なツメを隼人に向けた。必死に逃げる隼人だが、テレビ局の屋上に追い詰められてしまう。絶体絶命の隼人を救ったのは、空飛ぶゆうれい船だった。 隼人を乗せたゆうれい船はボアを倒すために飛び立っていく。
by ssm2438
| 2009-07-25 18:25
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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