西澤 晋 の 映画日記

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2009年 09月 05日

ボルケーノ(1997) ☆☆

f0009381_8553464.jpg監督:ミック・ジャクソン
脚本:ジェローム・アームストロング
    ビリー・レイ
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ
音楽:アラン・シルヴェストリ

出演:トミー・リー・ジョーンズ
    アン・ヘッシュ

         *        *        *

先に(↓)紹介した『クルーエル・インテンションズ』でかっこいい画面をみせてくれたテオ・ヴァン・デ・サンデの調査レポート。過去の作品群をみるとけっこうコメディ系がおおくて、どれを借りようかと迷ったがこの『ボルケーノ』にしてしまった。で、見た感想は・・、彼のセンスよりもCGが前面にでててよう判らん。もう1~2本みてみないとなんともいえないかな。

で、物語のほうはというと・・・・、もうちょっとリアルに出来なかったかなあ。ヒロイック・テイストに傾きすぎてるのでなんかしらじらしい感じがした。LAの真ん中に火山が噴火、溶岩ながしまくるという発想は悪くないと思うのだけど、それに対する人間の行動をもうちょっと組織的に描けなかったのかな。街に流れる溶岩にと対決する人々がなんか行き当たりばったりで、そんなんで溶岩とまるんか???って思ってしまった。
最後は空気読めないガキがひとりあるきして主人公たちが危険におちいるくだりも「またかよ」って感じ。こういう無責任な子供をみると絞め殺したくなるのは私だけ?
あと地質学者のアン・ヘッシュ、ちょっと能天気すぎるなあ。このひとはどうしても『6デイズ/7ナイツ』の印象がつよく、この映画のなかでもあまりにシリアスに動けない。どうもコメディと勘違いしてる気がした。
地下鉄のおじさんも、負傷した運転手を先に溶岩の向こうになげて、そのあとジャンプすればたすかってたんじゃない??って思ったり・・、なのでいまいち感動できなかったり、一生懸命救助活動してるアジア系女医さんをヨイショするためにわざわざその旦那をダメ男にしたり・・、なんか無理やり感がすごくいやだった。

・・でよくよくみるとこの監督のミック・ジャクソン、その昔『スレッズ』撮った人じゃないですか? あれはBBCでやった核戦争後の人間社会をつづったドラマでリアル、ひたすら地味で陰惨で、それも死に絶えない人間の生命力をみせつけてくれて、個人的にはけっこう忘れがたい作品だった。しかしハリウッドに渡ってそのつくりにそまったらこんなんか??? これは監督の問題じゃなくって、プロデュースサイドの価値観の問題だなあ。多分この仕事してる間ミック・ジャクソン監督はかなりぐれてたと思う。こんなの撮らされたら彼の本来持ってる映像作家魂踏みにじられっぱなしだよ。

リベンジに『ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線』どっかで探して見てみよう。

by ssm2438 | 2009-09-05 08:55


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