西澤 晋 の 映画日記

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2009年 09月 08日

ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線(2002) ☆☆

f0009381_10275475.jpg監督:ミック・ジャクソン
脚本:ロバート・ウィナー
    リチャード・チャップマン
    ジョン・パトリック・シャンリー
    ティモシー・J・セクストン
撮影:アイヴァン・ストラスバーグ
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー

出演:マイケル・キートン
    ヘレナ・ボナム=カーター

         *        *        *

『ボルケーノ』ミック・ジャクソンらしかなる映画になっていたのでちょっと気になってこの映画をみてみました。おおおおお、やっぱりこれはミック・ジャクソンでしょう。まあ、お金がないからこういう映画にしかならない・・と言ってしまえばそれまでかもしれないが、やはりこの人はこの手の映画のほうが良く似合う。・・かといってそれほど面白いかといわれると前々面白くないんだけど。

この映画はアメリカのMTVとして制作された映画。脚本のロバート・ウィナーが湾岸戦争の時の現地からの放送の指揮をとっていた人で、その回顧録として本が出されたのだろう。原作もその人。劇中ではマイケル・キートンがロバート・ウィナーを演じている。

映画はイラクがクウェートに侵攻した1990年の夏から始まる。この侵攻をきっかけにSBAやCBSといったアメリカ報道局はこぞって取材班をイラクへ送った。そのなかのCNNのクルーのチーフがロバート・ウィナーであった。報道規制なかなんとかイラク情報局とのパイプをつくり、取材を展開するウィーナー。
当時クウェートから強制的に連行した一般外国人を「人間の盾」として人質にすると国際社会に発表し、その後日本人やドイツ人、アメリカ人やイギリス人などの民間人を、自国内の軍事施設や政府施設などに「人間の盾」として監禁した。彼らのとコンタクトをとることに成功したウィナーはその中の一人にインタビューすることができた。しかしそのインタビューの後彼のゆくえがわからなくなる。殺されたのでは?? 自分たちがカメラに撮ったからか・・?? ウィナーは自責の念にかられる。やがてイラクはこれらの人質を小出しながら、そして最後には全員を開放した。そのときに彼もいた。安堵につつまれるウィナー。
翌年1月。アメリカ軍はイラクを空爆することになる。その前日、アメリカ大統領ブッシュはアメリカの各報道機関に対してバクダッドからジャーナリストを引き上げるように要請する。判断は現地のクルーに任された。ウィナーのクルーたちもそれぞれの判断で残るか、去るかを決断することになる。そしてその夜、空爆は開始された。CNNだけが通信網を確立、その映像をライブで流すことができた。

開戦が予想されるその二日前、人気がぱたりと途絶えるバグダッドの繁華街。ゴーストタウンのように静まり返り人気はなく、野良犬がちょこちょこ歩いているだけ。みょうに怖い。
しかし、「人間の盾」にされた人々のドキュメントをディスカバリーチャンネルの番組で見たときのほうがはるかに恐ろしく、ジャーナリズムという大義名分のもとで取材する彼らをみていると「いいきなもんだ」って思えてしまう。かれらも命をかけてそれを放送しているのだろうが、個人的にはいや~~~な優越感をもっている彼らをそれほど好きにはなれないかな。

そうはいっても、CNNだけが現地のホテルからあの任天堂のゲーム機のよな高射砲の画面を送ることに成功したところはやはり感動だった。そして空爆開始から終了する朝まで変わり3人のジャーナリストたちが交代しながら外の様子を描写していく。ひとりがへたりそうになると次が、その人がへたると次が・・のローテーション。自分たちが無事であることを示すために決して放送の声を止めない。誰かがしゃべっている。
あれはやっぱり良かった。

by ssm2438 | 2009-09-08 10:34


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