監督:テレンス・マリック
脚本:テレンス・マリック
撮影:ネストール・アルメンドロス
ハスケル・ウェクスラー
美術:ジャック・フィスク
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:リチャード・ギア
ブルック・アダムス
サム・シェパード
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世間では巨匠とよばれる
テレンス・マリック。個人的にはさほど面白くもなんともないと思う。この映画も本来☆☆でも十分なのだが、それにあまりある
ネストール・アルメンドロスの画面がすごい。もうこれは神業だ。なのでさらに☆☆おまけ。
ネストール・アルメンドロスといえば、
『天国の日々』=
マジックアワーのリンクが定番。彼はきわめて玄人好みのシネマトグラファーで、フィルターとかは使いたくない人。そんな彼がこだわるのがマジックアワーと呼ばれる、空はまだ夕方だが、大地は夕暮れという貴重な時間帯。20~30分あるかないかの時間帯なのだが、この映画はその時間をまって撮影された。画面をみるとこのシーンを撮るのに雄に30分はかかるだろうし、そのその準備を考えると1日に一カット(台詞のアップならもっといくだろうけど)くらいしかとれなかったのかもって思ってしまう。
ただし、ネストール・アルメンドロスが撮った作品は全部いいのかといえばそういうわえけではなく、この映画が特別なのは、やはり
テレンス・マリックの映像センスがすばらしいのだと思う。それを彼が撮ることでこのようは壮大な映画にふさわしい画面になったということなのだろう。その証拠に
『シン・レッド・ライン』は
ジョン・トールが撮影監督をつとめたのだが、あの映画もやはり映像派すばらしかった。