西澤 晋 の 映画日記

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2010年 08月 18日

大統領の陰謀(1976) ☆☆☆☆☆

f0009381_1554734.jpg監督:アラン・J・パクラ
原作:カール・バーンスタイン
    ボブ・ウッドワード
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:デヴィッド・シャイア

出演:ダスティン・ホフマン
    ロバート・レッドフォード

        *        *        *

1970年のウォーターゲート事件とは、ニクソン政権の野党だった民主党本部があるウォーターゲート・ビル(ワシントンD.C.)に、不審者が盗聴器を仕掛けようと侵入したことから始まった。当初ニクソン大統領とホワイトハウスのスタッフは「侵入事件と政権とは無関係」との立場をとったが、ワシントン・ポストなどの取材から次第に政権の野党盗聴への関与が明らかになり、世論の反発によってアメリカ史上初めて現役大統領が任期中に辞任に追い込まれる事態となった。<ウィキペディアより)>

この映画はこの事件発覚後、ホワイトハウスは大統領の関与を否定したが、ワシントンポストの二人の記者カールバーンスタインとボブ・ウッドワードは大統領の指示でこれが行われたのではという懸念をもち、独自に捜査をしていく。大統領がこの盗聴を指示したとしたらそれは大スクープだが、そう報道しておいて事実が認定されなければただの大ほら吹きの新聞社ということになる。ゆえにどこの新聞社も新調に報道していたのだが、ワシントンポストの二人はディープ・スロートからの情報も得ていて、大統領=黒の方向で記事にしていく。

何を撮っても面白くないアラン・J・パクラのなかの面白いほうの話。大雑把なエンタを求める人には不向きだが、情況描写だけでで真実を追い詰めていくサスペンスがすごい。松本清張の本がそんな感じだが、それを映画でやるとこうなるのか・・って感じの映画。
そして映画の緊張感をたかめているのがやはりゴードン・ウィリスのカメラ。いつもながらに氷のフィルターつけてます。

ただ、確かに地道にすごい映画なのだけど、結局「だったらディープスロート、おまへ小出しにせずに始めっからそういえよ」って感じ。そうすりゃあもっと早く事件は解決してたのに・・みたいな。地道な確認作業の積み重ねは実に素晴らしいサスペンスを生んでいるのだが、基本のストーリーラインはかなり単純。というかまったくドラマはないと言える。・・はは、さすが良くも悪くも<何を撮っても面白くないアラン・J・パクラ>、くそおっ、面白いぞ!

ちなみにこの年の賞レースは白熱。シルベスタ・スタローンジョン・G・アビルドセン『ロッキー』シドニー・ルメット『ネットワーク』アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』マーティン・スコセッシ『タクシードライバ』など重厚なドラマが目白おじ。まさに重量級の激突。アカデミー賞作品賞は『ロッキー』が持っていきましたが、アカデミー脚本賞NY批評家賞の作品賞はこちらの『大統領の陰謀』でした。

by ssm2438 | 2010-08-18 15:21 | ゴードン・ウィリス(1931)


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