西澤 晋 の 映画日記

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2009年 07月 15日

インティマシー/親密(2000) ☆

f0009381_6244093.jpg監督:パトリス・シェロー
脚本:パトリス・シェロー
    アンヌ=ルイーセ・トリヴィディク
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:エリック・ヌヴー

出演:マーク・ライランス
    ケリー・フォックス

        *        *        *

この映画、何を勘違いしたのかベルリン映画祭で金熊賞を取っている。いかにベルリン映画祭がセンスのない選択をするかわかるというものだ。そういえば『千と千尋の神隠し』も金熊賞とってる。もっともあてにならない映画賞といっていいだろう。

当時この映画、「リアルはセックス描写」ということを宣伝文句にしていたのだが、映画はべつにエロにはしるわけではなく、心の乾いた中年同士が理由もなくセックスをするようになり、だんだんと相手に興味をいだいていく・・という話。ナタリー・バイ主演の『ポルノグラフィックな関係』もにたような傾向の話だった。
ある程度歳をとり、セックスのない生活がつづくと、「自分は今でもほんとにセックスができるのだろうか?」という不安におちいることがある。で確かめてみたくなるが、その機会がたまたま目の前にぶら下がっているとそれにしがみついた・・という感じではなかろうか。この映画のなかではそのことは書かれていないが40代にもなるとそんなことを考えるものである。

実際この映画のセックスはリアルに描いている。なのでエロさはまったくない。セックスというのは、実際に誰かがそれをやってるところをみたところでまったく性的な刺激はないのである。それにたいしてAVや映画のなかでのセックスシーンは感じるものが多い。それはあれは実際のものではなく、作りものとしておこなわれているもので、そのあと自分であれこれイメージが出来るからいやらしい気持ちになるのだろう。セックスに関しては<想像>というのが不可欠なファクターだろう。AVを見ているとは“この女はどんな心境でエッチをしているんだろう?”とか、“プライベートでエッチするときはどうしてるんだろう”とか、“自分の好きなあの人はこんなことをしてあげてるんだろうか”とか・・、妄想がフル回転している。だからいいのだ。しかし、現実にやっているふたりをみてもそれは想像のよちはなく、それが結果であり、それで思考の終わり。ゆえにつまんないのである。
この映画ではそういうセックスシーンを描写している。それができたことはとてもいいことだと思うし、この映画ではそう演出することがとても大事だったのだろうけど・・・いかんせんドラマがおもしろくもなんともない。

by ssm2438 | 2009-07-15 05:53


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