西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 16日

ロスト・イン・トランスレーション(2003) ☆

f0009381_21471876.jpg監督:ソフィア・コッポラ
脚本:ソフィア・コッポラ
撮影:ランス・アコード
音楽:ブライアン・レイツェル
    ケヴィン・シールズ

出演:ビル・マーレイ
    スカーレット・ヨハンソン

        *        *        *

なんか、ATGでも見てる感じ。決してこの手の映画はきらいじゃないんだけど、映画の作り手として下手すぎる。
テーマはいいと思う。異国の地にきて、底での行いというのは実は自分の母国ではなにも評価されない、別な言い方をすれば、自分の存在意義がない状態。主人公のビル・マーレーはCM撮影のために日本にきてるが、そのCMが母国で流れるはずもなく、彼が本来存在している社会ではなんの反応もない仕事。人の存在っていうのは、あくまで反応してくれる社会があってのことで、この場合はそれが日本なんだけど、彼が自分を確認する、反応してくれる社会というのはアメリカ。だから彼にとってはほとんど自分の存在意義がここではないわけだ。
それはスカーレット・ヨハンソンにもいえること。旦那にについてきた新婚の人妻、でもここではやることがない・・。ここでなにをやっても、自分は母国の自分の周りの人になにも影響をあたえない存在。
自分の存在に無意味感を感じてる二人のなにげないふれあい・・・、テーマとしてはとってもおいしいのに。

・・・残念。もうちょっと勉強してから撮ってくださいよって感じでした。
カッティングはひどいし、音楽のつけかたも切方も・・・???だし。・・なんか、みててすごっく素人っぽさが鼻についた。これだったら劇場じゃなくて大学の自主上映の会場でやれよって感じ。・・もうすこしきちんとできなかったものかな。
普通はモノがよければ、出来の悪さは見てる側は「ああ、こうしたかったんだね」って補完して解釈するものだけど、この映画はそれすら出来なかった。素材がよかっただけに料理の下手さにちと怒り。

by ssm2438 | 2009-06-16 21:29


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