西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 20日

スミス都へ行く(1939) ☆☆☆☆

f0009381_8383293.jpg監督:フランク・キャプラ
脚本:シドニー・バックマン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:ジェームズ・スチュワート
    ジーン・アーサー
    クロード・レインズ
    エドワード・アーノルド

        *        *        *

Mr.アメリカの良心=ジェームス・スチュアートが上院議員に! 庶民の夢をかなえるフランク・キャプラが今回描いたのは、一般庶民を議員にしてしまったら・・という映画。今回の『スミス都へ行く』は延々つづく議員演説が圧巻。
実は『オペラハット』も似たようなシチュエーション。あれ?と思った人がいるかもしれませんが、この『スミス都へ行く』は当初『オペラハット』の続編として企画されたもの。しかしゲーリー・クーパーと独占的な契約を結んでいた製作会社がクーパーをコロムビアに貸し出すことを拒否。そのためキャプラはジェームズ・スチュワートを起用し、キャラクターの名前をジェファーソン・スミスに変更してこの映画として成立させたというもの。

ある上院議員が急死たことにより欠員を埋めるためにかつぎだされてのがジェファーソン・スミス(ジェームス・スチュアート)。その地域を牛耳るジム・テイラー(エドワード・アーノルド)やペイン上院議員(クロード・レインズ)にとっては、スミスは何も知らない政治の素人、扱うのには都合がいいと判断したわけだ。
意気揚々とワシントンに乗り込むスミス、母親に手紙を届けるための伝書鳩を連れてくるわ、到着早々首都観光、政治的・歴史的に意義深いところをあちこちみてまわるという「おのぼりさん」丸出しモード。そんなスミスは地元に少年キャンプ場を誘致しようと議案書を制作をはじめる。最初は彼を嫌っていた秘書のサンダース(ジーン・アーサー)は徐々に彼の熱意に好感をもっていく。
しかし、この議案書が自分たちの計画の邪魔になると知ったペイン議員やテイラーはなんとしてでも、それを阻止しようとする。政治に失望したスミスは帰郷を決意。しかし、自分を政界入りさせた財政界の大物達の腐敗ぶりを知ると、汚れきった政治を改善するために悪徳政治家たちに敢然と立ち向かう。そしてあの時間無制限・怒涛の無限演説。とにかくしゃべり続ける。ネタがなくなるとアメリカの憲法を読み上げ始める。アメリカの法の精神を説く。倒れるそうになってもやめない。その日が追って次の日になってもしゃべる続ける。

アメリカの理想を描きつづけたフランク・キャプラが、独特のハート・ウォーミングなストーリー・テリングで、アメリカ民主主義の政治と政治家たちをを痛烈に風刺した政治コメディ。
後のこの怒涛の無限演説は『ザ・ホワイトハウス』シーズン2の39話でも使われてました。

by ssm2438 | 2009-04-20 07:33 | フランク・キャプラ(1897)


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