西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 20日

ギルティ/罪深き罪(1992) ☆☆☆

f0009381_1111558.jpg監督:シドニー・ルメット
脚本:ラリー・コーエン
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ハワード・ショア

出演:レベッカ・デモーネイ
    ドン・ジョンソン

        *        *        *

この映画、とてもおもしろい組み合わせだ。社会派のシドニー・ルメット。B級異能脚本家のラリー・コーエン、ゆりかごを揺らすレベッカ・デモーネイ、デブになっても色気(?)のあるドン・ジョンソン
ルメット自体、かなりB級作品もあるので、カリスマ的な巨匠とはちょっと違うのだけど、法廷モノをルメットというのはやはりカリスマがある。・・がこの作品でそれがあるかといえばそんなのは微塵もなくて、これは法廷を舞台にしたB級サスペンスもの。やはりラリー・コーエンのB級力がさえてる(笑)。いろいろな見方はあるだろうが、はずれルメットの中でもけっこう愛すべき作品ではないと勝手に思っている。

<あらすじ>
マスコミからマークされている妻殺しの一級殺人容疑者デイヴィッド・グリーンヒル(ドン・ジョンソン)は圧倒的に不利だった。彼の弁護をするのは、名声がほしい女性弁護士ジェニファー・ヘインズ(レベッカ・デモーネイ)だが。反発しながらもセクシーなデイヴィッドに魅かれていくジェニファー。調査が進むほどデイヴィッドの容疑は深まる。そのほかにも使った女たちは殺したことをほのめかす発言をする。父の友人だった私立探偵モー(ジャック・ウォーデン)に依頼してその裏を取ると、確かにデヴィッドにかかわった女たちは不自然な死をとげていた。すべてはデイヴィッドの仕組んだ罠だと気づくジェニファーだが、依頼人の秘密保守という弁護士の倫理規定に縛られ手も足も出ない。犯人を自分の手で無罪にしてしまう・・。ジェニファーは姑息な手段にでる。デヴィッドが使用したであろう作業員のつなぎや帽子を買い込み、デヴィッドの留守中に彼の部屋にはいり、毛髪や髭剃りのあとから、皮膚などを回収、なんとデヴィッドが処分したであろう物的証拠を偽造する。
ジェニファーの裏切りに気付いたデヴィッドは、復讐として彼女の恋人フィル(スティーブン・ラング)を覆面をかぶってぶこぼこに殴り倒して重態にしてしまう。さらに、新しい恋人を立て、デビッドが傍観におそわれた時間、彼女と一緒にいたと証言するとともに、ジェニファーが偽造した作業服などは、すべて自分のところの外壁の補修作業につかわれたものだと証言させる。
結局陪審員は一週間も議論したが評決にはいたらなかったそして陪審員は解任、新たに裁判がやり直しされることになった。しかし彼の本性を知るジェニファーはモーの事務所に行き、弁護士資格を剥奪されようとも、デヴィッドの犯罪を暴く決意を語る。証拠はモーが持っている。それを翌日裁判所に提出するつもりだった。しかし、その夜デヴィッドがモーの事務所を訪れ事務所に火を放つ。その部屋のなかでモーも殴り倒され焼死した。

おいおいどうしてお話を終わりにするんだ??っておもってるとジェニファーのマンションにデイヴィッドが現れ格闘なるり、デデヴィッドを道連れに飛び降りるジェニファー。幸いデヴィッドが下になり彼は死亡、ジェニファーも重態ながら物語は無事解決。

・・・おい! サスペンスを体力勝負で解決してどうなる!?
さすがラリー・コーエン、こけるところもラリー・コーエンであった。。。

・・・しかし、被告人と被告人弁護士という、お互い秘密を外に漏らせない間柄での、鬼気迫る対決!
意外と面白い映画だと思うのだが・・・どうだろう。私は『評決』以来なかなかスマッシュヒットのないシドニー・ルメットの怪しげな隠れヒット作だと思う。

by ssm2438 | 2009-04-20 10:43 | シドニー・ルメット(1924)


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