西澤 晋 の 映画日記

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2009年 01月 20日

駅馬車(1939) ☆☆☆☆☆

f0009381_16223933.jpg監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ
撮影:バート・グレノン
    レイ・ビンガー
音楽:ボリス・モロス他

出演:ジョン・ウェイン
    トーマス・ミッチェル
    クレア・トレヴァー
    ルイーズ・プラット
    ジョン・キャラダイン
    ドナルド・ミーク
    ジョージ・バンクロフト
    アンディ・ディヴァイン
    バートン・チャーチル

        *        *        *

私のなかでは最高の西部劇である。とにかく駅馬車というコンセプトが実にうまく生かされている。というか、これをみるまで西部開拓史のなんたるかは知らなかった。西洋人はインディアンの土地を支配して彼らを追い出したっって事だけしか知らなかったが、そういう土地柄に文明社会が広がっていくプロセスをまざまざと見せてくれた。私自身は頭がいい人びいきであり、インディアンが文明を発達させることが出来なかったのなら滅ぼさせてもそれはそれで仕方がないって思う人間。そういう私にとってはこの騎兵隊は素晴らしいの一言。インディアンからの襲撃させる危険性をはらんでいても行かねばならい時、それを護衛する騎兵隊。そして騎兵隊の活動限界地を越えると底から先は、運を天にまかせて進むしかない駅馬車。もし次の街までの間にインディアンと襲撃にあったら自分たちで戦わなければならない・・。そんな危険を冒してもやはり人は西へと進み。かれらを地道に運んでいたのがこの駅馬車なんだなあと感動。

で、またこのドラマの登場人物の配置が良い。医者、商売女、酒商人、銀行頭取、大佐夫人、賭博師、保安官、御者、それにお尋ね者のリンゴー・キッドを加えた8人。ドラマを各立場ならどんな展開でもできそうなくらいわくわくするだろう。そんな一癖も二癖もありそうな連中がいるなか、ひとたびインディアンが襲ってきたらともに戦わなければなrならない。

1885年ごろのアリゾナ、トントからニューメキシコのローズバーグまでは駅馬車で2日かかる。
馭者バック(アンディ・デヴァイン)は大男のくせに臆病だ。
この一行を護衛するのは警察部長カーリー(ジョージ・バンクロフト)。
ルシイ・マロリー(ルイズ・プラット)は妊婦。
ピーコック(ドナルド・ミーク)はウィスキー行商人。
医師ブーン(トーマス・ミッチェル)は呑んだくれ。
大賭博師のハットフィールド(ジョン・キャラダイン)はルシイに心ひかれ同乗する。
ダラス(クレア・トレヴァー)は新開地を流れ歩く酒場女。
そして銀行家のゲートウッド(バートン・チャーチル)。
途中脱獄囚リンゴー・キッド(ジョン・ウェイン)のせる。彼は「父と弟を殺したブラマー3兄弟を討つために脱獄した」という。

アパッチ・ウエルスに着いた夜ルシイが産気づいた。ブーン医師は酔をさまして大奮闘をした。そして無事に女の子が生れた。ダラスの夜を徹した看護にルシイは感謝の涙を流した。インディアンの襲撃をしらせる煙をみつけると、一行は直ちに馬車を走らせ、不気味な荒野を突切って壊された渡し場を無事に越えた。ホッと一安心した瞬間、毒矢がピーコックの胸にささり、インディアンの一隊が襲撃して来た。必死に馬車を走らせながら、すさまじい争闘が始まったが、すでに弾丸がつきてしまった。その時救援隊のラッパが聞え彼らはかろうじてローズバーグへ到着した。ルシイは夫の許へ、ピーコックは病院へ、ハットフィールドは墓地へ運ばれ、ゲートウッドは公金拐帯で警官に拘引された。
その夜リンゴウはダラスに結婚を申込んだ。世間の裏街へ追いこまれた同じ運命が、2人を堅く結びぐけたのである。ダラスは涙の出るほどうれしかったが、彼をカーリーの手から逃すため逃亡をすすめ、自分も後から行くと話すのだった。しかしそのまえにリンゴーにややらなければならない復習がある。夜の町で見事に3兄弟を射って仇を取る。カーリーはそんなリンゴウを見逃すことにする。リンゴウとダラスは馬車で国境を越えて新生活へ出発した。

by ssm2438 | 2009-01-20 15:27 | ジョン・フォード(1894)


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