西澤 晋 の 映画日記

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2011年 01月 16日

星願 あなたにもういちど(1999) ☆☆☆☆☆

f0009381_8205641.jpg監督:ジングル・マ
脚本:ロー・チーリャン
    ヤン・シンリン
撮影:ジングル・マ
音楽:ピーター・カム

出演:リッチー・レン
    セシリア・チャン
    ウィリアム・ソー
    エリック・ツァン

        *        *        *

いやあああ、泣ける。この映画は泣ける。劇中で3~4回くらい泣いたおぼえがある。

この映画の監督シングル・マはその昔『ラブソング』を撮った時の撮影監督さんである。今回は監督もやってるようで・・。いやいやしいかし、『ラブソング』といいこの『星願、あなたにもういちど』といい香港のラブストーリーはすごいですね。きちんと一般のエンタテーメント作品とし成立してます。おまけに泣ける。あと人工照明がうざいけど美しい。たぶんあれがなかったらぜんぜん古臭い建物なのだろう。ぎんぎんにライトアップしてモダンにみせている。多少露骨過ぎるが、そんなことはこのさいどうでもいいだろう。『天国から来たチャンピオン』『ゴースト』などのシチュエーションも上手く使われている。しかし・・・おちついてみるとけっこうあらがあり、完成度としては高くない。それでもこの映画の勢いはすさまじいものだ。

<あらすじ>
子どもの頃の網膜剥離で視力を失い、脳に炎症をおこして話すことも出来なくなったオニオン。オニオン(リッチー・オニオン)。そんな彼だが持ち前の明るさと手話と点字で人々の役に立っている。病院のカフェではたらくジャンボ(エリック・ツァン)というおじさんがいる。彼のところで塩レモンソーダを飲むのが彼の日課になっていた。塩をいっぱいかけて飲むオニオンをみてジャンボは「そんなにいっぱいかけてると早死にするぞ」ってよくいっていた。
オニオンは、いつもやさしくしてくれる看護婦のオータム(セシリア・チャン)に密かに恋心をいだいていた。彼にとっての至福の時間はオータムが散発をしてくれる時間だった。あまり心を他人に話さないオータムだが、オニオンには気を許せてなんでも話せた。彼女が言うにはオニオンに話してもだれにも告げ口しないからだそうな。オニオンはそんな彼女を思いながら夜になるとサックス吹いていた。

しかしある日オニオンは交通事故で死んでしまう。しかし天使の計らいで、地上に5日間だけ戻れることになった。しかしもどれても姿かたちは違うし声も違う。本人であることを名乗ろうとすると発作をおこしてそれはいえない。オニオンは、とりあえずその5日間をオニオンが生前かけていた保険会社の社員チョク・チーマンと名乗ることにして、その保険金の受取人をオータムとして処理しようとする。なんとかオータムにちかづく口実を得たが、彼女しか知らないようなこと、たとえばチーズケーキは嫌いで、グミのキャンディが好きだとか、も知っているオニオンをオータムは不振に思い警戒し始める。手紙を書いて渡してもその文字はぼやけて読めない。テープに吹き込んでもその声は録音されていない。自分がオニオンだと言おうとすれば発作を起こしてはなせなくなる。

なとか彼女と接点をもちたいオニオンは「オニオンの日記をもっている」と嘘をついてしまう。夜に会いたい連絡があり、なんとか日記を一夜漬けで(点字で)書こうとする。しかし・・・大変なので一行書いただけでギブアップ。点字のよめないオータムはチョクに読んで聞かせてほしいと言う。
何も書いてない日記を指で触って読んでいる振りをしながら思いでも語るオニオン。はじめてオータムが病院にきたこと、はじめてオータムが髪を切ってくれたときのこと、髪を切ってくれてるとき間違って耳を切ってしまいなきじゃくってたオータムのこと・・・、聞いているうちにオータムは流れる涙をとめられない。
「やめて、その日記は燃やして」といって駆け出すオータム。
「さっきオニオンが近くにいたようなきがしたの」とオニオンとの連絡につかっていたポケベルにかぶせたねずみさんにむかって泣きじゃくるオータム。

オニオンは自分の死んだ場所にいってみると、彼をひいたカップルが花を供えにきていた。そこにジャンボおじさんが現れる。彼のうちにいくと死んだ娘の写真があった。薬のやりすぎでしんだそうな。
レモンソーダと塩をさしだすジャンボ。ひとつ肩をもんでくれないかと頼むと、生きていたときのように彼の肩をもむオニオン、何かをさとったかのように飛び上がるジャンボ・・・、
「いつか帰るんだ、台湾へ? また来るのか?」
「二日後、もう来ない」
「だったらもう何もするな。つらくなるだけだ」
その言葉をきくとポケットからいくつかある札束を差し出すオニオン、「向こうじゃつかえないから」
帰り際にぼそというジャンボ、
「バカ娘にあったらめんどうみてやってくれ」
「分かった・・」

その日からオータムのまわりで不思議なことがおきはじめる。あとでかたずけておこうとしたダンボールが既にかたずけてあったり、スーパーで買い物をしていると、グミのキャンディがかごのなかにはいっている・・。
そのキャンディを都会の駐車場に車をとめて一晩中かけて食べるオータム。

夜になるといつものサックスの音がきこえてくる。「オニオン!?」と駆け出すがそこでサックスをふいてたのはウー先生(ウィリアム・ソー)だった。彼の胸でなくオータム。もう自分はいられないと悟ったオニオンはオータムをウー先生にたくそうとしていた。しかし・・・嘘をつききれないマー先生「僕じゃない、サックスを吹いていたのはチョク・チーマン」だと告げる。
オニオンは近くにいる、「オニオン、オニオン」とかけだすオータム。

無数の星が降る夜・・・・オニオンは光につつまれて帰っていくのだった。

怒涛のぼろ泣き映画。すごいぞ、シングル・マー!!
アジア至上、最高に泣ける映画かもしれない。
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by ssm2438 | 2011-01-16 22:23


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