西澤 晋 の 映画日記

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2008年 12月 07日

ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983) ☆☆

f0009381_10141752.jpg監督:アーヴィン・カーシュナー
原作:イアン・フレミング
    ケヴィン・マクローリー
    ジャック・ウィンティンガム
脚本:ロレンツォ・センプル・Jr
撮影:ダグラス・スローカム
音楽:ミシェル・ルグラン

出演:ショーン・コネリー
    キム・ベイシンガー
    クラウス・マリア・ブランダウアー

        *        *        *

「これ007映画としてとらえていいのかどうなのか」って戸惑いながら見た映画。内容も『007/サンダーボルト作戦』と同じだし・・なんでこの映画が製作されたのか、どういう意図でまた内容もさほどおもしろくない『007/サンダーボルト作戦』だったのか? 当時はこの映画の立ち居地がわからなくてずっとしっくりこなかった映画。
その謎解き・・やっとかないといかんかなって思ってちょっと調べてみた。

小説『007/サンダーボルト作戦』は、映画『007/サンダーボルト作戦』のあとから書かれたもの、つまりこの物語は映画『007/サンダーボルト作戦』が原作であり、あとづけて小説『007/サンダーボルト作戦』がイアン・フレミングによって書かれた。
実質的な原作者というのは映画の脚本を書いたケヴィン・マクローリー、ジャック・ウィンティンガムであり(シリーズ原作者としてイアン・フレミングの名ものっているが)であり、イアン・フレミングが勝手に小説をだすのはけしからん!ってことで当時裁判になったとか。つまり『サンダーボルト作戦』という物語に関してはマクローリーに原作権があるのがこの物語。そんなわけで当時の007映画をつくっていたイオプロは・・・

「これがあなたの原作であることは認めるし、ゆえにあなたが勝手に『サンダーボルト作戦』を他の会社で映画にする権利ももってることは分りますが、同じ作品が2つ世に出るってのはことらとしても困るので向こう10年間は映画にしないでくれ。そのかわり、製作者としてこちらの『007/サンダーボルト作戦』のクレジットにのせるから」

・・とマクローリーをまるめこんだといことらしい。
そして10年がたち、ケヴィン・マクローリーがかつての鬱憤はらすべく作りはじめたのが『ネバーセイ・ネバーアゲイン』というこの映画。そんなわけで、ジェームス・ボンドという主人公が活躍するスパイアクション『サンダーボルト作戦』という物語がハリウッドで誕生したのでした。

しかし・・もうちょっとべつな監督さんでできなかったものかなあ。アーヴィン・カーシュナーじゃ本家とどんぐりのせいくらべだよね。ショーン・コネリーは当時60歳をこえててアクションシーンはもちろんスタントマンだし、動きのきびきびかんは全然なかった。本家イオプロとの差もみせつけられず並の作品になってしまった。もうちょっと力のある人がつくっていたらよかったのにねえ。同じ年に公開されたのが『007/オクトパシー』、シリーズのなかでも最悪にちかい出来だったので、気合入れて作ればぼろ勝ちできてたのに・・。

by ssm2438 | 2008-12-07 04:21


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