監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
トニーノ・グエッラ
撮影:ブラスコ・ジュラート
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ
* * *
『ニュー・シネマ・パラダイス』の次の作品ということで、当時わざわざ銀座までみにいきましたよ。しかし・・・映画の出来はもうひとつだったかな。精気があまりかんじられなかったというか・・・どういう意図でこの映画つくったんでしょうね? いまいちそれが見えない映画でした。ほかの映画はよしあしは別にして本人の煩悩がかなり映画にでててそれなりにわかるのですが・・・これはいったい・・・・。
実はこの映画の脚本、
トニーノ・グエッラである。クレジットで脚本トルナトーレとグエッラとなっているので、グエッラが書いたものトルナトーレがいじくったと思われる。彼は知る日とぞ知る地中海の巨匠脚本家。不kるくは
ミケランジェロ・アントニオーニの
『赤い砂漠』『情事』『欲望』、
ビットリオ・デ・シーカの
『ひまわり』、
トリュフォーの
『アマルコルド』、
フェリーにの
『ジンジャーとフレッド』、
タルコフスキーの
『ノスタルジア』、そして最近は
テオ・アンゲロプロスのほとんどの作品を書いている。巨匠中の巨匠です。
・・・しかし、だからといっても商業映画としておもしろいわけではない(苦笑)。
ただ・・、トルナトーレと合うかなあ・・。ぱっとみ違うような気がするけど。。。
<あらすじ>
休みだというのに子供たちはだれも里返ししてくれない、だったらワシがでむいていっちゃる!とばかりマッテオ・スクーロ(
マルチェロ・マストロヤンニ)はイタリア中に散らばる自分の子供たちを訪ねて廻る旅に出る。みんなそれなりに幸せな暮らしをしてるものだとばかり思っていた子供たちは、誰もぱっとしない人生をおくっている。自分のたいせつな子供たちが世間ではこんなにも冷遇されているのか・・と。そしてその一人はすでに自殺していた。シチリアに帰るマティオ、丘の上に眠る妻の墓には「みんな元気だったよ」と報告する。
多分この映画のマティオの子供たちはみた、煩悩にしたがって挑むことができない立場にいるひとばっかりなのだ。それで映画に精気がないんじゃないかと思うのだが・・・。