西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 27日

ローマの休日(1953) ☆☆☆☆

f0009381_236015.jpg監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:イアン・マクレラン・ハンター
    ジョン・ダイトン
    ダルトン・トランボ
撮影:フランク・F・プラナー
    アンリ・アルカン
音楽:ジョルジュ・オーリック

出演:オードリー・ヘプバーン
    グレゴリー・ペック

        *        *        *

文句なく、オードリー・ヘプバーンは可憐だ! ヘプバーンのすごいところは、とになく汚れ役をやらなかったところだと思う。どの美人俳優も「顔だけ」といわれるのがいやなのだろう、汚れ役のひとつやふたつやろうとするのだが、オードリーの場合はそれがなかった。結果としてアカデミー賞にはほとんど縁がなく結果としてこの『ローマの休日』の主演女優賞だけでになってしまった。しかし、生涯可憐さでつきとおした功績はおおきい。彼女だけはこれからも映画界のなかで永遠の可憐な天使で在りつづけるだろう。これは他のだれも真似できないことのように思える。
そのオードリー・ヘプバーンのイメージを決定づけたのがウィリアム・ワイラーのこの映画だといっていいだろう。個人的にワイラーの映画というのはある種のお行儀のよさというのがどうしても圧倒的には好きになれない部分がある。いいのだけど、何かをつきぬけられない安定感、それがワイラーのイメージであり、だからこそこの映画に適していたともいえるかもしれない。

デビュー作はもうちょっと前になるのだが、歴史をふりかえればオードリー・ヘプバーンを世に出したのはこの映画であり、この映画の歴史的価値は大きい。

<あらすじ>
ある小国の王女アン(オードリー・ヘプバーン)はヨーロッパの各国を親善旅行中のローマを訪れた。少々神経衰弱気味だったアン王女は鎮静剤をのまされるが、侍従がいないのをよいことにひとりローマの街へ出かける。街を歩いているうちに薬がきいてきて広場のベンチで寝こんでしまるアン王女。そこへ通りかかったアメリカの新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)は、ほっとくわけにもいかず、彼女を自分のアパートへ連れ帰った。
翌朝、彼女が王女であることを知るジョー。これこそ特ダネ記事をものにするチャンスと思い、ローマ見物の案内役をかってでる。ブラドリーの同僚のカメラマン、アーヴィングは、小型カメラで王女の行動をスナップした。一方、王女失踪で大使館は上を下への大騒ぎ。夜になってアン王女が遊覧船の上でジョーとダンスを楽しんでいるところへ秘密探偵が現れ、ブラドリーとアン王女は河にとびこんで追手の眼を逃れる。2人の胸には深い恋ごころが起っていた。河べりの闇の中で2人は熱いくちづけをかわした。ブラドリーはアン王女を大使館に送りとどけ、特ダネ用のメモは破りすてる。アン王女の新聞記者会見が行われ、ブラドリーーとアン王女とは、目と目を見合わせ、無言の別れを告げあったのであった。

by ssm2438 | 2009-02-27 02:10 | ウィリアム・ワイラー(1902)


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