西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 01日

生きてこそ(1993) ☆☆

f0009381_5173716.jpg監督:フランク・マーシャル
脚本:ジョン・パトリック・シャンリー
撮影:ピーター・ジェームズ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:イーサン・ホーク
    ヴィンセント・スパーノ

        *        *        *

「このトゥースペースト(練り歯磨き)、うめええええええええ!!!!!」に実感。
きっと美味かったんだろうなあ。小学生のころ、イチゴ味だとか、みかん味だとかの歯磨き粉をつかっていたような覚えがあるのだけど、もし、あれがそんな歯磨き粉だったらほんとに美味しかっただろう。

あそこで山をおりる決断をしたナンドはえらい。つねにこういう状況では誰かが、事態を切り開く決断をするもんだと、人間の仕組みに感動してしまう。

1972年、ウルグアイの学生ラグビー・チームが、チリに向かう途中、アンデスで遭難した。機体は岩山に衝突し真っ二つになって墜落。通信不能で、生存者は捜索隊をじっと待つしかない状況だった。翌朝、27名の生存者は犠牲者を雪に埋めて祈りを捧げた。数日後、手作りのラジオで彼らは捜索が打ち切られたことを知った。事故から 10日目の朝、彼らは生きるために仲間の死体の肉を食べることを選択した。

この決断がなされたことがすごい。その昔、この映画をみたあと、友達にこんな質問をしてみた。
「みんなは何処の肉からたべたでしょうか?」
不思議なことにみんながお尻って言った。・・それが正解。

彼らは、「自分が死んだら俺の肉をくっていい」って誓約を交わして死んだ人の肉を食うことにする。もちろん何人かはそれが出来ない人もいたが、彼らは死んだ。極限状態の人間ってのはいろいろすごいことを実行していくが、それにともなって、自分たちをなっとくさせる行事もかならずしていくものだなあと人間の心のシステムに感心した。
彼らはナイフでお尻の肉をきり、食べるだけでなく、それを保存用に取って置くことにする。それが最後の下山を試みるときに役立ってくる。雪の中だから出来たことだったのだろう。

生き残った16名にも衰弱の色が目立ちはじめる。あたりの詮索隊を出してみつつ下山の方向性を模索しているときに、分解して落ちた着たい後部を発見、その荷物の中に歯磨き粉を発見する一人が叫んだ言葉がそれ、「このトゥースペースト(練り歯磨き)、うめええええええええ!!!!!」

61日目、ついに覚悟をきめたナンド(イーサン・ホーク)は自力で山を越えて降りることを提案、もし下山ルートが見つからなかったら戻れないぞと怯むほかの面子だが、行くしかないと判断したナンドは他2名は出発する。途中で一人は引き返すが、ナンドはついに山の麓にたどり着き、皆は救助隊に助けられて無事生還することができたのだった。

これも<覚悟>の話だった。こういう映画もたまには見ておかないといかんなって思った。

by ssm2438 | 2009-02-01 04:40


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