西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 02日

熱砂に抱かれて(1991) ☆☆

f0009381_16421941.jpg監督:アレクサンドル・アルカディ
脚本:アレクサンドル・アルカディ
    ダニエル・サン=アモン
撮影:ロベール・アラズラキ
音楽:フィリップ・サルド

出演:ソフィー・マルソー
    リシャール・ベリ

        *        *        *

舞台は第三次中東戦争が始まる1週間前からその終結までの2週間くらいの映画。ソフィー・マルソーは高校時代の哲学の教師サーシャと恋愛関係になり、イスラエルのキブツと呼ばれる集団開拓農場で新しい生活をはじめていた。そして二十歳の誕生日を迎えようとするとき、高校時代の男友達3人が彼女を訪れる。
しかし、中東情勢に疎い私としては、なかなか貴重なフィルムだった。ただ、戦争の映画としてはかなりゆるゆるだけど、戦争映画じゃないからそこは良しとしなければならんだろう。もっともそんなところをリアルに描かれても困るが。ちなみに、パッケージのソフィー・マルソーは銃などもってものものしい雰囲気だけど、劇中ではそんなシーンはなかった。

<あらすじ>
哲学の高校教師サーシャ(リシャール・ベリ)と付き合っていたローラ(ソフィー・マルソー)彼との新生活をはじめたいがために、イスラエルのキブツ=集団開拓農場で働くことを望んだ。彼女の理想でありたいと思ったサーシャは彼女の言うとおりイスラエルに移住したが、アラブ諸国と緊張がたかまっていた。そして2年がすぎ、高校時代の友達、役者志望のシモン、音楽家志望のポール、金持ちの息子ミシェルが彼女のもとをおとずれてる。3人にとってもローラは憧れの人だったのだ。
しかし、当時の仲間にはもうひとりミリアムという自殺した女がいた。彼女もサーシャを愛していたのだが、サーシャはローラを選びイスラエルに行くと知り、自殺したのだった。そんな彼女を愛していたシモンは、ローラに冷たくあたった。
そして始まる第三次中東戦争。サーシャは戦場に行き、そして帰らぬ人となった。遺品がローラのとこに届けられると、彼の財布のなかにはミリアムとふたりで映っている写真が入っていた。若さらにサーシャの葬式を始めたローラは、ミリアムの兄から一通の手紙を受け取る。その手紙には「私はあなたを愛しているから去ります」と書いてあった。

この話、戦争なんか絡めずに、男ともだちも一人だけでよくって、もうちょっとミリアムなのかローラなのか、なぜサーシャが選んだのはローラだったのか・・そのあたりももっと突っ込んでほしかったなあ。ドラマは、一番大事なものの為に2番目を捨てさせればドラマチックになるものだけど、実際の恋愛は、一番大事なものを失いたくないから、そこには手をつけず、失ってもいい2番目のものを選択することはよくある。
この心理をぐりぐり描いてほしかった。。


<第三次中東戦争>
ゴラン高原におけるユダヤ人入植地の建設を巡ってアラブ側とイスラエルとの間で緊張が高まりつつあった1967年6月5日、イスラエルはエジプト、シリア、イラク、ヨルダンの空軍基地に先制攻撃を行なった。アラブ側は410機の軍用航空機を破壊された。制空権を失ったアラブ諸国は地上戦でも敗北し、イスラエルはヨルダンのヨルダン川西岸地区・エジプト(当時アラブ連合)のガザ地区とシナイ半島・シリアのゴラン高原を迅速に占領した。戦争前と比較し領土を約4倍以上に拡大したことになる。スエズ運河東岸はイスラエルが占領したため最前線となり、運河は通行不能となった。なお、6日で勝敗が決したため「六日戦争」とも呼ばれる。

by ssm2438 | 2009-02-02 10:49


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