西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 03日

月光の夏(1993) ☆☆☆

f0009381_6164384.jpg監督:神山征二郎
脚本:毛利恒之
撮影:南文憲
音楽:針生正男

出演:渡辺美佐子
    滝田裕介
    田中実
    永野典勝
    仲代達矢
    小林哲子
    若村麻由美

        *        *        *

うむむむむ、特攻に行く前日、ピアノがひきたいからって、ピアノがある小学校まで走っていって、そこで月光をひいただけで帰っていくというのがとても素敵。これだけで泣ける話になるって感じだが・・・。

いい感じの映画なんだけど、ツボなところで演出力なり、絵力の弱さが見えてしまう・・。映画は所詮画面を通して伝えるもので、やっぱり絵力が弱い。もうちょっとかっこいい画面でとれなかったものかなあって実に悔しい。これが木村大作だったらなあって思う。とっても泣ける映画なのに、実に残念。

あと、マスコミの対応や、仲代達矢のリアクションらで、思い出として語られた二人のパイロットの話がほんとなのか??ってふうに疑われる状況が実にはがゆい。ラジオ記者(石野真子)やドキュメンタリー作家(山本圭)の態度もじつに不愉快。彼らがすこしづつ真実を暴き出していくというスタンスはいいのだけど、もうすこし書き方によって気持ちよい展開にならないというか・・、原作の人が脚本も書いているので本人はいいのかもしれないが、のちにくる感動の対比にしても今ひとつ・・思いやりというものを少しは彼らにもたせられなかったものかと思ってしまう。全体として彼らの利益の為に真実が食い荒らされたって感じさえする。

あと、最後の特攻のところはそれぞれの特攻に向かう人の顔を取らずに実録の映像を流して、彼らが残らせた人にあてた手紙の朗読を流す・・ってほうがよかったのでは? あそこで撮影力の乏しい画面をみせられると冷めてしまう。。

・・・と、感動を冷ます点は数々あれど、泣ける映画であることに変わりはありません。

by ssm2438 | 2009-02-03 05:43


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