西澤 晋 の 映画日記

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2009年 08月 04日

靴みがき(1946) ☆☆☆

f0009381_2002754.jpg監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:ヴィットリオ・デ・シーカ
    チェザーレ・ザヴァッティーニ
    セルジオ・アミディ
    チェザーレ・ヴィオラ
    アドルフォ・フランチ
撮影:アンキーゼ・ブリッツィ
音楽:アレッサンドロ・チコニーニ

出演:リナルド・スモルドーニ
    フランコ・インテルレンギ

        *        *        *

怒涛のどつぼ映画。こんなドツボ映画をネオ・レアリズムで描くか! すごいぞ!! でも見心地が悪すぎる。『自転車泥棒』くらいのストーリーなら見やすいのだけど、子の映画はただただドツボ。なのでドツボを描くためオンお勉強のみに適しているが、一般ユーザーにはどうみても不向きだ。

どんなに社会状況がドツボでも、男の子二人の友情というのは実に純粋なもの。映画の前半ではそれほど悲壮感はないのだが、この後半、それを大人の悪戯で踏みにじる。ちょっと心に痛すぎる!!

<あらすじ>
戦後のイタリア。占領軍のいるローマでパスクアーレ(フランコ・インテルレンギ)とジュゼッペ(リナルド・スモルドー二)の二人は靴みがきをやりながら元気いっぱいに生きている。二人の夢は貸馬屋の馬を買いとることだった。お値段が5万リラ。すでに4万4700リラもある。そのお金はアメリカ兵から貰ったチョコレートを自分では食べずに売るような小さな積み重ねから、占領軍闇物資の横ながしに協カしてもらった金のような犯罪に加担したものもある。
なんとか目標のお金をあつめ、馬を買い得意になって乗りまわした翌日、二人は詐欺の共犯容疑で捕まった。最後に仲間と共謀して騙した占い師は、その時(二人には知らされてなかったのだが)七十万リラも取られていたのだ。二人の監房生活がはじまった。取り調べがはじまり、二人は約束通り口を割らなかった。しかしパスクアーレはジュゼぺが拷間されているものと思い、ついしゃべってしまった。ジュゼッペは怒り、二人の友情はこわれた。

この拷問のシーンが心がいたい。二人は別々の部屋にわけられ、部屋の向こうにはズボンをおろされ鞭打たれているらしいジュゼッペの裸の足だけが、ムチの音とともにびくんとはねあげるのだけみえる。そのたびに叫び声が聞こえる。絶対に口をわらないと誓った二人だが、「お前がしゃべらない限り鞭打ちはやめないぞ」とおどされる。バスクアーレの決意はゆがんでいく。しかし部屋の向こうではジュゼぺは警官たちに口を押さえられ、ダミーの男の子が、警官が動きにあわせ叫び声を上げているだけ。
そんなことはしらないバスクアーレはついにしゃべってしまう。

そのうえジュゼッペは同房の少年と脱獄。パスクアーレはジュゼッペが預けた馬をひとりで持ち逃げすると思い、刑事たちとそこへ向かった。案の定そこにジュゼッペを発見したパスクアーレは怒り、誤って彼を殺してしまう。

by ssm2438 | 2009-08-04 19:22 | V・デ・シーカ(1901)


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