2009年 10月 01日
監督:ノーマン・ルネ 脚本:クレイグ・ルーカス 撮影:ステファン・チャプスキー 音楽:ハワード・ショア 出演:アレック・ボールドウィン メグ・ライアン ネッド・ビーティ * * * 結婚式を迎えた日、花嫁の魂が、式にまよい込んだある老人と超次元すり替わってしまった。花嫁の体を通じて男と男がすごしある結婚生活。やがてなぞがとけていき、夫は花嫁が摩り替ったさきの老人をさがし、一緒に住み始める。魂が男と女だが外見は男同士の生活。最後は都合よくもとにもどる・・・。 実にホモ性を感じる映画だった。 脚本・原作のクレイグ・ルーカスと監督のノーマン・ネルはいつも一緒に仕事をしている。といってもいままでの3本しかないのだが。これ以前の仕事が『ロングタイム・コンパニオン』という映画で、これもゲイのグループはエイズにおかされだんだんと死んでいく9年間の話。このグレイグ・ルーカスとノーマン・ネル、実はホモ達ではないかとにらんでいる。 ホモの書くドラマにはある種の異臭がある。個人的にはだい嫌いな臭いだ。その臭とは「進化をあきらめた人の消費性」という臭。別な言い方をすると「進化に向かわない精神」とでもいえる。とにかく「いまある状態を保持していくこと」がかれらにとっては大事なのだ。がんばって努力して何かになるなんてことはない。 人間社会では、<支配><被支配>という概念からは逃れられない。何処に言ってもこの概念はついてまわる。家庭でも、社会でも、二人の間柄でも、グループにおいても・・。しかし、どちらかが一方的に支配することはなく、片方が物質的に支配するなら、もう片方は精神的に支配りているとか・・、それは複雑に構成されており、だからこそ人間としてのつながりが出来ている。 男と女の間では、基本的には男は女を支配することで女に支配され、女は男に支配されることにより、支配してきた。長い歴史をみればそのことは確認できるだろう。なので異性どおしの間では<支配><被支配>という関係は成り立ち易い。 しかし同性同士では少し無理がある。圧倒的に力のあるものと、そうでない物との関係においてはそれは成り立つが、基本的に精神がどこかで反発している。なので「社会」という場においては、それを制度化し、安定したものにしてきたのが人間社会の歴史だろう。しかし・・・、ちから拮抗したもの同士の間では・・・? 普通、もう一人の同性がいれば、彼はライバルとなる。そこには「あいつよりは上にいきたい」「あいつよりは優位性を持ちたい」という衝動がうまれる。それが進化を生み出すひとつの大事な要素になる。特に男性は劣等感に敏感な生き物で、だからこそ、それが生産的にモチベーションとなれば進化力は大きくなる。しかし、戦う以上は負けることも当然ありうる。それは怖い。なので戦う前からそれを放棄するものも現れる。その結果、彼らはつねに相手よりも下にいたいと臨む。戦って負けるよりは、戦わずに支配されているほうがましだ・・と考える。ホモというのはその概念から生まれている。 そんなわけでホモの作家がドラマをつくると、そのなかには生産性がない。この<戦うことを放棄した生産性のなさ>というののが実に私にとっては悪臭なのだ。 グレイグ・ルーカスとノーマン・ネル以外にもホモの作家はいる。二ール・ジョーダンもそうだろう、まだ表面化してないが、キャメロン・クロウもそうかもしれない。 どうも、彼らが書くドラマは、まったく相容れないものがある。ジョン・アービングもその臭いをもっている。かれはホモというよりも性同一障害のほうかもしれないが・・・。
by ssm2438
| 2009-10-01 19:32
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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