西澤 晋 の 映画日記

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2009年 07月 09日

遠い空の向こうに(1999) ☆☆☆

f0009381_683463.jpg監督:ジョー・ジョンストン
脚本:ルイス・コリック
    ホーマー・ヒッカム・Jr
撮影:フレッド・マーフィ
音楽:マーク・アイシャム

出演:ジェイク・ギレンホール
    クリス・クーパー
    ローラ・ダーン
    クリス・オーウェン

        *        *        *

未来を選ぶ炭鉱モノである。

炭鉱モノといえば古くは『我谷は緑なりき』が有名。やはり炭鉱モノには男の責任がにじみ出てくる。だから無骨なキャラクターが登場する。この物語の主人公の父親もそういう男。くずれたらそれで終わりの炭鉱のなかでの仕事で家族を支えてきて、多分息子もその責任ある仕事を受け継いでくれるだろうと確信していた父。しかし息子はロケットを作りたいといいだす。そんな息子の意見など聞く耳持つ分けないのだが、息子も折れない。結局父に屈するわけにはいかないのだからここは立ち向かうしかない。それが出来なければ彼の人生は終わったも同然だ。
私も大学をやめてアニメーターになると決めたとき、父を差し向かって話をした。なにせ、親の金でいれてもらった大学を1年でやめるのだがらそんなの受け入れられるわけがない。それも何になるってアニメーターである。漫画家ならまだしも稼げるかどうかもわかってないアニメーターなのだから反対しないほうがおかしい。
しかし・・・私の父はまだこのホーマーの父に比べればはるかに物分りがよかったようだ。

監督は『アイアン・ジャイアント』のデザインやったジョー・ジョンストン。これもスプートニク・ショック時代のアメリカを舞台にしている。

<あらすじ>
1957年10月4日。ソ連は人類最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げる。人工衛星打ち上げでソ連に先を越されたアメリカでは「スプートニク・ショック」が起こった。これは、アメリカが科学技術の分野で最先端であるという意識が、人工衛星打ち上げの事実により覆されたためである。その影響で、教育・軍事・科学技術部門の改革の必要性が認識され、アメリカ航空宇宙局(NASA:1958年)設立と、アポロ計画(1961年)、アーパネット構築(1969年)へとつながっていった。そしてアメリカはスプートニクに対抗して、1958年1月31日にエクスプローラー1号(重量14kg)を打ち上げている。

ウェスト・ヴァージニア州のコールウッドの炭鉱でも、ソ連の人工衛星スプートニクを見あげる高校生ホーマー(ジェイク・ギレンホール)の姿があった。そして彼は自分たちでロケットを打ち上げようという夢を抱く。彼は悪友のロイ・リー(ウィリアム・スコット・リー)とオデル(チャド・リンドバーグ)、そして級友で数学の奇才だが嫌われ者のクエンティン(クリス・オーウェン)を仲間に引き入れて《ロケット・ボーイズ》を結成する。

しかし、昔ながらの炭鉱夫で周囲の信頼も厚い炭鉱の責任者である父のジョン(クリス・クーパー)はホーマーの行動が理解できず、ゆるせるものでもない。彼にしてみれば息子も自分のあとをついで炭鉱夫という責任ある仕事についてほしいと願っていた。父子は激しく対立する。彼らの味方は高校の物理教師のミス・ライリー(ローラ・ダーン)だけだった。彼女は彼らをロケット打ち上げに成功し、全米科学コンテストに出品して優勝すれば、ヴァージニア州立大学への奨学金が出ると励ました。
努力のかいあり、ホーマーたちのロケットが全米科学コンテストの全国大会に出場することが出来ることが決まった。彼らの出展はロケットの設計図とそのコアとなるノズルのパーツである。しかし、そのノズルのパーツが何者かによって盗まれる事件がおきる。コールフッドの炭鉱夫たちは、地元の工作機械を使ってそれを再現、コンテストに間に合わせた。そして見事にグランプリ獲得。

そのころはミス・ライリーが不治の病に倒れ病院にいた。
地元に帰ったホーマーたちは、最新型のロケットを打ち上げることにする。最初はほとんど見学者がいなかったその打ち上げ実験もいまでは町中の人でにぎわっていた。そこには息子と対立していた父の姿もあった。ついに打ち上げられたそのロケット、天に向かって空気の層を突きうけ高く高く上っていく。それを病室のまどからみているミス・ライリーの姿があった。

by ssm2438 | 2009-07-09 05:41


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