西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 10日

山猫(1963) ☆

f0009381_20312124.jpg監督:ルキノ・ヴィスコンティ
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ
    パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
    エンリコ・メディオーリ
    マッシモ・フランチオーザ
    ルキノ・ヴィスコンティ
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:ニーノ・ロータ

出演:バート・ランカスター
    アラン・ドロン
    クラウディア・カルディナーレ

        *        *        *

何を撮っても面白くないルキノ・ヴィスコンティの面白くない映画。ヴィスコンティの映画は、わざと「これは面白いんだ」と思い込まなければ、全然おもしろくない映画ばかり。それが出来る人には名作かもしれないが、私にはあいにくそれが出来ない。

獅子と山猫の違いは、獅子は自分で獲物を捕まえて食べてきたが、山猫たちは獅子の食べ残しを食べる。高貴な者が支配した時代が、下品な者が支配する時代に変わると・・なげいているヴィスコンティ。

ヴィスコンティ自身、貴族の出身で、彼が作る映画のその装飾美は実にすばらしい(というか、あの時代のものを見たい人にとっては・・であるが)。貴族の世界を知る人間だけがだせる重厚さがある。しかし、彼の映画はそれだけだといって過言ではない。彼の作品で描かれているものは、高貴なもの・美しいもの(あくまでヴィスコンティの主観でだが・・)が、下世話なもの・即物的なものに取って代わっていく嘆かわしさを描いているものばかりだ。

この映画の最後に延々と続く舞踏会がある。
彼はそれを終わらせたくなかったのだろうな・・。

しかし、勝手に嘆いてなさい!って思うのは私だけ?

<あらすじ>
1860年、ブルボン王朝から国王ビクトル・エマニュエルに政権が移ったイタリアは、大きな変動期にあった。
シシリー島の名門を誇っていたサリナ公爵(バート・ランカスター)は田舎の別荘に出掛けた。一家が田舎に着くと村長のドン・カロゲロ(パオロ・ストッパ)が歓迎会を開いた。彼は新興ブルジョアの一人だ。公爵の甥タンクレディ(アラン・ドロン)はブルボン王朝側と戦った革命派の一人で、公爵の娘コンセッタは、彼との結婚を望むようになっていた。しかし村長の娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)が、タンクレディの心をひきつけた。
タンクレディが連隊に復帰すると公爵に手紙を送り、アンジェリカとの挙式の手配をしてくれと頼んだ。コンセッタは悲しみにクレ、公爵夫人は彼を貴族を裏切るものだとののしった。公爵にとっては、貴族としてのプライドの故に嫌悪とバツの悪さを覚えた。
タンクレディとアンジェリカは毎日のように会い、愛情は燃え上った。アンジェリカも平民の娘と思えぬ程の気品を初めての舞踏会で漂わせた。アンジェリカの求めに応じて踊ったものの、何となくその場にそぐわない気さえする。公爵は急に自分の老いと孤独を感じはじめる・・・。

by ssm2438 | 2009-06-10 19:54


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