西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 11日

ボーン・スプレマシー(2004) ☆☆

ボーン・スプレマシー(2004) ☆☆_f0009381_23292434.jpg監督:ポール・グリーングラス
脚本:トニー・ギルロイ
    ブライアン・ヘルゲランド
撮影:オリヴァー・ウッド
音楽:ジョン・パウエル

出演:マット・デイモン
    ジョアン・アレン
    ブライアン・コックス
    フランカ・ポテンテ
    

        *        *        *

今回は監督が『ブラディ・サンデー』ポール・グリーングラスに変わってのボーンシリーズ2作目。この監督意図的にドキュメンタリー性をだそうとし必要以上に手ブレをいれまくるので大嫌いな監督。こういう見えすぎる作為性は逆に見るものの感情移入を奪うことになる。意図的手ぶれがやたと多いカーチェイスのシーンとか、ほかの追跡シーンとか、みてて不愉快。早回しで飛ばしてしまう。ああ、DVDは便利で良い。

だいたいハンディカメラでドキュメンタリー撮ってる人も、できるなら安定した画面で取りたいとおもっているもの。その場に三脚なりレールを敷けるなら彼らだって安定した画面で取る。しかしそれが出来ない状況だから彼らは仕方なくハンディで撮っているだけの話で、映像の送り手の基本は、見るものにより正確な情報を送るということ。彼らは可能な限り努力してその画面を作っている。なのにこのバカ監督は、わざと手ぶれをいれて見えづらくして雰囲気だけを装う。この精神が非常に不愉快。こういうみてくれだけを大事にするバカは大嫌い。

<あらすじ>
CIAの女性パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)らは、内部で起きた公金横領事件を調べていた。しかし、そのさなか、何者かに襲撃され、関係資料を奪われてしまう。その現場にはジェイソン・ボーンの指紋が残されていた。そのころ依然として記憶の戻らないジェイソン・ボーンはマリー(フランカ・ポテンタ)とともにインドでひっそりと暮らしていた。そこにも何者かの魔の手が伸びてきた。マリーはその巻き添えとなり殺されてしまう。復習を決意するボーン。

事件の真相は、前回の最後でクリンコンの暗殺を指令したアボット(ブライアン・コックス)が、公金横領の過去を消そうとして起こしたことだ。彼はその関係資料を奪い、そこにボーンの指紋を張り、かれを犯人に仕立て上げる。そして何者かに彼を暗殺させれば、それで済むことだと考えた。しかしボーンは殺されてはいなかった。
ボーンがパスポートを使えばその情報はちくいちCIAに入ってくる。ボーンはイタリアに上陸していた。
ジェイソン・ボーンの追跡をヨーロッパで指揮するパメラ。しかしボーンを追跡しながら、実はその関係書類が強奪されたことはボーン自身まったく知らないことだと判ってくる。では誰が何のために・・??
ボーンはアボットを追い詰め、証言をテープに残すとその場を去る。つづいてモスクワに向かい、マリーをころした実行犯も殺す。


前回は「マリーという女の子との逃避行」というドラマの花があり、自分が携わったミッションにたどり着くことが、自分の過去を知るための重要な手がかりになっていた。その組み合わせがとても上手くからめてあった。しかし、今回のストーリー展開は、ボーンのベルリンでのファースト・ミッション(外交官夫婦暗殺作戦)がなくても成立する話になっており、とってつけた感がぬぐえない。
それでもドラマ展開はスリリングで面白いのだが、いかんせん見慣れたものをみせられている感じ。そこにポール・クソ手ぶれ・グリーングラスのみえない画面なので見る気がうせる悪循環。
ちと興ざめ。。。

by ssm2438 | 2009-06-11 22:34


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