西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 05日

影武者(1980) ☆☆☆

f0009381_2356869.jpg監督:黒澤明
製作総指揮:フランシス・F・コッポラ、
        ジョージ・ルーカス
脚本:黒澤明、井手雅人
撮影:斎藤孝雄、上田正治
美術:村木与四郎
音楽:池辺晋一郎

出演:仲代達矢、山崎努、萩原健一

        *        *        *

黒澤明のカラー作品のなかでは一番面白いと思う。黒澤作品は良くも悪くも<記号性>ということがポイントになるのだが、今回の『影武者』ではその記号性とドラマ性の融合が一番バランスよく出来上がっているように感じた。

<あらすじ>
武田軍は、三河の家康の砦、野田城を落城寸前まで追いこみながら、急に和議を結んで甲斐に帰えってしまう。武田の御大信玄(仲代達矢)が鉄砲で狙撃されて重態になってしまったのだ。信玄は「われ死すとも、三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」との遺言を残し世を去った。
信廉(山崎努)はかねてから、信玄と瓜二つの男を用意していた。その男(仲代達矢)は口のきき方も馬の御し方もしらない盗人だった。敵をあざむくためには、まず味方をあざむかねばならない。側近のものが胆を冷やすことも幾度となくあったが、“影”は次第に威厳のようなものをそなえるようになっていく。
すっかり影になりきった彼に不慮の事態が起ったのは、遺言の三年が過ぎようとする頃だった。信玄だけが御し得た荒馬「黒髪」からふり落とされたとき、川中島での刀傷がないのを側室たちに発見されてしまった。信玄の死は公表され、“影”はただの男に戻った。
天正三年春、勝頼(萩原健一)は武田の全軍を率いて長篠に向っていくその傍、あの“影”が身をかくしながらついてゆく。信長、家康の連合軍と武田軍との戦いの火ぶたが切られたが、鉄砲という新兵器に、伝統を誇る武田ははかなく崩れていく。戦いの中を、思いあまって叫びをあげてとびだしてしまう“影”、万雷のような銃声とともに彼は大地に倒れた。

by ssm2438 | 2009-06-05 23:35 | 黒澤 明(1910)


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