西澤 晋 の 映画日記

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2009年 06月 08日

ウインズ(1992) ☆☆☆☆

f0009381_0323445.jpg監督:キャロル・バラード
脚本:ルディ・ワーリッツァー
撮影:ジョン・トール
音楽:ベイジル・ポールドゥリス

出演:マシュー・モディーン
    ジェニファー・グレイ

        *        *        *

『ワイルドブラック/少年の黒い馬』の監督キャロル・バラード、制作フランシス・フォード・コッポラのコンビが再び結成された作品。キャロル・バラードはとにかくすがすがしくてとてもいい。のちに『グース』もとっているが、これもすがすがしい。残念なのはこの作品に関してはキャレブ・デシャネルが撮影監督してないことだ・・ああ、残念。
しかし、ジョン・トールの画面がダメかといえばまったくそんなこともない。この人も撮れる人で、キラキラ透明感のある画面は彼にむいている。後にテレンス・マリック『シン・レッド・ライン』の美しすぎる画面を撮っている。

主演のふたり、マシュー・モディンジェニファー・グレイも実にさわやかでいやらしさがなくて良い。以前肉体関係にあった二人が別かれた後、それぞれに別の相手が出来ている状態でふたたび一緒になりレースに挑む姿勢がとてもいい。一度負けたアメリカズカップのクルーたちが再び再挑戦する話。技術面だけでなく恐ろしいほどのお金がいる。それをどうカバーするのかというとこも物語りにもりこまれているし、CGもテレビ放送の時のそれぞれの艇の位置をみせる画面だけで、風をきって滑ってるヨットは全部本物。今見ると貴重だ。たぶんもうこれだけの映画は撮れないだろう。

ただ、これはあくまでフィクションであって、素材的にはノンフィクションで作ってほしかった内容。
ずうっとアメリカズカップはアメリカが勝ってきていたのだけど、その年ははじめてアメリカが負けて、4年後の次の大会でリベンジした話は有名。ほんとの彼らの想いを考えると、こういう内容にそのエピソードが置き換えられるのはちょっと不本意かもしれない。

<あらすじ>
ウィル(マシュー・モディーン)とケイト(ジェニファー・グレイ)は幼い頃から何事にでも一緒に挑戦してきた人生最高のパートナーとお互いに認め合っている。ウィルは富豪のモーガン(クリフ・ロバートソン)にさそわれアメリカズカップのヨット・クルーに迎えられる。ケイトも練習艇のタクティシャンとして迎えるが、モーガンのクルーの幹部からケイトをヨットから下ろすように言われる。アメリカズカップの本番では、ウィルがタクティシャンを勤めることになっていたからだ。ケイトは去っていった。
数ヵ月後、アメリカ、ニューポートで行われたアメリカズカップでウィルが操舵するアメリカチームは歴史上初の敗戦となってしまった。それまでアメリカチームはこの大会で負けたことがなかったのだ。
半年後、ユタ州にあるハイザー(ステラン・スカースガード)の研究所にいるケイトのもとを訪れたウィルは、ケイトにアメリカズカップ再挑戦の話を始め、興味を持ったハイザーを交え、3人で新しいヨットの設計を始める。ウィルはモーガンの娘アビゲイル (レベッカ・ミラー)から資金の提供を受け、数々の困難を乗り越えながらクルーを集め、ついにヨットジェロニモ号を完成させた。オーストラリアのフリーマントル。再挑戦の時が来た。アメリカズカップは前回同様オーストラリア艇との争いとなり、ケイトの設計した新しいセイルと彼女の絶妙なテクニックにより風を完璧にとらえたジェロニモ号は、見事優勝を果たすのだった。

by ssm2438 | 2009-06-08 00:04


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