西澤 晋 の 映画日記

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2009年 03月 01日

濡れた二人(1968) ☆

f0009381_1547404.jpg監督:増村保造
脚本:山田信夫、重森孝子
撮影:小林節雄
音楽:林光

出演:若尾文子、北大路欣也

        *        *        *

大映が貧乏になり倒産寸前のころの映画。とにかく予算のなさが前面ででてる気がする(苦笑)。
物語とは関係ないが、本編のなかにでてくるボンネットバスがすごく懐かしい。私も子供のころ乗った覚えがある。あのころは今みたいにワンマンバスじゃなくて車掌さんのお姉さんがかならずいたものだ。

<あらすじ>
毎年夫婦二人だけの旅行を計画している野崎哲也と万里子(若尾文子)だったが、今年もまた哲也は仕事の都合で旅行にはいけないという。そんな夫に不満の万里子をひとり旅に出た。以前、万里子の実家で働いていた勝江(町田博子)の一家は、暖かく万里子を迎えてくれた。だが万里子は虚無感を感じていた。そんな万里子に、明るい声をかけたのは地元の男で、哲也にはない荒々しさをもった繁男(北大路欣也)だった。その晩、繁男が友人の昌夫を伴って万里子を訪れた。万里子は繁男の無遠慮な態度に驚いたが話しているうちに彼の素直さに好感を抱くのだった。二人が良い感じになりかけてたところで、哲也から電報がはいり「明日行く」とのことだ。繁男はいたたまれず万里子に欲望を告白する。

「愛しているんですか。ご主人を」、「そりゃあ、夫ですもの」
「答えてください。愛しているんですか」、「考えたことないわ」
「じゃあ、今考えてください」、「返事できないわ」
「ご主人は奥さんを愛しているんですか」、「親切よ」
「だったら、なぜここに来ないんです」、「仕事のためだわ」
「旦那さんは仕事のほうが大事なんだ」、「あの人にはあの人の世界があるの」
「俺なら奥さんをこんなところにほっぽりだしておかないな。いつもそばに置いて、宝物のようにする。愛情ってそんなものじゃないですか」

そして繁男は「哲也は来ない」と断言した。万里子は、翌日の哲也が来るならし繁男への想いは封印する決意をする。しかし来なかったら・・・。
翌日、万里子は駅に哲也を迎えに行ったのだが、降りる乗客の中に哲也の姿はなかった。その夜、万里子は哲也に訣別の手紙を書き、翌日繁男と小船の上で結ばれた。だが、万里子が戻った時、勝江の家を哲也が訪れていた・・・。


最小限のセットで、あとはロケという、とにかく省エネ映画という印象。なんとか台詞回しだけでもりあげようとしてる雰囲気が痛い。しかも台詞の内容もいまひとつ深みがない。作品自体のエネルギーが乏しい映画だった。

by ssm2438 | 2009-03-01 15:16 | 増村保造(1924)


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