西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 14日

長い灰色の線(1954) ☆☆☆

f0009381_2472118.jpg監督:ジョン・フォード
脚本:エドワード・ホープ
撮影:チャールズ・ロートン・Jr
音楽:ジョージ・ダニング、モリス・W・ストロフ

出演:タイロン・パワー、モーリン・オハラ

        *        *        *

ウェスト・ポイントに陸軍士官学校の教官、マーティ・マー(タイロン・パワー)の半生をつづった大河ドラマ。士官学校の教官といえば『愛と青春の旅立ち』ルイス・ゴセット・Jr扮するフォーリー軍曹を思い出す人も多いと思うが、もう人世代上だとこのマーティ・マーだろう。フォーリー軍曹には鬼軍曹というイメージがあるが、このマーティ・マー軍曹はもうすこし人情あふれるキャラクターとして描かれている。ジョンフォードの映画のなかではあまり評判がなかったこの映画だが、見てみるとけっこうよかった。おまけに最後の兵士たちの行進のシーンでは涙がでてきた。フォードの映画で泣けることはほとんどないのだが、この映画は泣けた。

・・ただ、給仕として雇われたマーティがどういう経路で仕官学校の教官になったのかがいまいちわからなかった。一応こういうこと(↓)らしい・・

<あらすじ>
ウェスト・ポイントの陸軍士官学校の教官として50年間勤めてマーティ・マー軍曹(タイロン・パワー)は、辞職命令に不服で、教え子である大統領のところへその辞令撤回を頼みに行く。そして回想シーンとして物語がはじまる。

1903年、アイルランドからやって来たマーティ青年は、ウェスト・ポイント陸軍士官学校の給仕に雇われたが、やがて兵士に志願して入隊。ウェスト・ポイント勤務隊に配属される。ハーマン・ケーラー大尉に気に入られたマーティは教官助手となった。そしてケーラー家の女中のアイルランド娘メアリー・オドンネル(モーリン・オハラ)と結婚した。
やがて男子が生れたが、その子は不幸にも死んでしまう。自棄になったマーティは酒に溺れたが、候補生たちの温かい忠告に自己をとり戻すことが出来た。
レッド・サンドストロムという候補生が成績不良に悩んでいたのを、やさしく慰めて、学校の先生をしているキティ・カーター(ベッツィ・パーマー)を相談相手に与えてやった。レッドは優秀な成績で卒業し、キティと結婚したのち第一次世界大戦に出征した。大戦は勝利に終わったが、レッドは戦死し、キティは幼児を抱えて未亡人となった。レッド・ジュニア(ロバート・フランシス)はマーティ夫妻の庇護の下に成長し、1938年ウェスト・ポイントに入学した。だが、卒業間際女性とのことで間違いを起こし、自省ののち自ら退学して折からの第二次大戦に一兵卒として参加した。メアリーは安らかに生涯を終えた。残されたマーティは淋しかったが、彼の周りにはいつも若い候補生たちがいた。それが彼の生甲斐だった。

マーティの話は終わった。大統領はドットスン中将(フィル・ケイリー)に善処を依頼した。しかし高齢のマーティをそのまま教官として組織のなかに残しておくわけにはいかなかった。マーティがウェスト・ポイントへ帰ると、マーティを待っていたのは彼へはなむけのウェスト・ポイント全員の大分列式だった。彼の前を兵士たちが行進していく。思い出深い行進曲を胸にかみしめながら、マーティ老軍曹は感動の涙を拭うのだった。


「長い灰色の線」とは、このグレーの軍服を身にまとった兵士たちの延々と続く大行進の列のこと。
一生懸命教えた士官の卵たちが、戦争に行き、帰らぬ人となることを描きつつ、人情モードに行き過ぎる部分があって、ちょっと鼻につくのだが、それでも最後のマーティに捧げる大行進は泣ける。ジョン・フォードの軍隊愛の映画だ。この映画で泣かされるとは思わなかった。

by ssm2438 | 2009-04-14 02:46 | ジョン・フォード(1894)


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