西澤 晋 の 映画日記

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2008年 12月 05日

女王陛下の007(1969) ☆

f0009381_8253885.jpg監督:ピーター・ハント
原作:イアン・フレミング
脚本:ウォルフ・マンキウィッツ
    リチャード・メイボーム
    サイモン・レイヴン
撮影:マイケル・リード、エギル・S・ウォックスホルト
音楽:ジョン・バリー

出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ

        *        *        *

演出が悪いのか、レーゼンビーが悪いのか、ボンドに存在感がなさすぎる。007映画らしい小道具もないのでほんとにこれが007なの?って疑いたくなる。

催眠療法を受けた娘たちを使って、細菌をばらまき生物学的戦争を起こそうとするスペクター。この催眠療法というのがかなりファンタジーで説得力なさすぎ。そしてこの計画を殲滅しようとするのがボンドなのだが、今回の行動はまるっきりプライベート。おまけに手伝ってくれるのはユニオン・コルスというヤクザ。その娘が今回のボンドガールであり、出会いは自殺しかけたリグを救うとこからであり、最後は結婚してしまう。どこでそんな感情が生まれたのか知りたいものだ。総ての行動とイベントに必然性を感じさせない物語構成は下手のきわみ、物語もなんでそうなるのか説得力をかんじさせない演出も下手のきわみ。

しかしそれでもこの物語自体は作り方によれば最高なものになっていた可能性をもっている。ジェームス・ボンドの結婚への気持ちの流れ、結婚式の後、ハネムーンに旅立つボンドを見送る書のマニー・ペニーのせつなさ(これは007映画のなかで唯一泣きそうになった貴重なシーン)、そして最後殺されてしまうジェームス・ボンドの妻トレイシー(ダイアナ・リグ)。

もし、私が「予算好きなだけ使って、好きに作り直していいよ」・・っていわれたら間違いなくこの話を選ぶだろう。とにかくこの5作目、6作目、7作目は壊滅的。しかし、この6作目と7作目は、ボンドの妻が殺される話と、その復習というかなりシリアスなテーマをもっていて、きちんと作ればいい話ができたのに・・・製作者サイドの無責任なつくりは非難に値する。

by ssm2438 | 2008-12-05 08:21


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