西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 21日

ザ・カー(1977) ☆☆

ザ・カー(1977) ☆☆_f0009381_6235786.jpg監督:エリオット・シルヴァースタイン
脚本:デニス・シュリアック
    マイケル・バトラー
    レイン・スレート
撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
音楽:レナード・ローゼンマン

出演:ジェームズ・ブローリン、キャスリーン・ロイド

        *        *        *

とくかにあの黒い車がカッコいい。どうしてもジョン・カーペンター『クリスティーン』と比べてしまうが、こっちのほうが何故か好きだ。
あっちは、いじめられっ子が愛した車、こっちは悪魔が乗り移った車。コンセプト的には、『クリスティーン』のほうが愛を描き易いきがするけど、そんな方面にもころがらず、ただいじめられ子がひろって可愛がっていた車が悪さするって話。もう少し、車からのいじめられっこに愛を感じるシーンがあれば少しは良い映画になっていたのに。
で、こっちの『ザ・カー』は、なんの説明も無く悪魔が乗り移っているというだけの設定で、もちろん車内には誰もいない。ハンドルもない。十字架があるところには近づけない(墓とか教会とか)、お子様たちを追っかけてて、彼らが教会に入ると近づけないくて、悔しそうにホーンを鳴らすとか、けっこうかわいい。ストーリーは『ヨハネの黙示録』をなぞらえており、黙示録のキーワードである<ラッパ>、<風>、<荒れ野に逃げ込む女>などが要所に織り込まれていて、殺人自動車の正体を暗示している。最後、やられっるところは、ぎゃああおおおおおおうおおおおおおおうって絶叫してくれるから、あそこで悪魔さんが宿ってるんだなってわかるくらい。

<あらすじ>
ユタ州の田舎町、サンタ・イネス。サイクリングをしていた学生やヒッチハイク中の出稼ぎ労働者が連続でひき逃げされる事件が発生。保安官ウェード(ジェームズ・ブローリン)は捜査をはじめる。目撃者の話によれば運転者はいないらしい。殺人車の行動は次第にエスカレート。パレードの予行演習をしていた子供達、さらには保安官達にまで襲いかかる。警官達の射つ弾丸にもびくともしない。ウェードの恋人ローレン(キャスリーン・ロイド)も殺人車に殺される。復讐に燃えるウェードは峡谷に爆薬をセットするよう指示し、彼はバイクで殺人車をおびきよせた。爆走する殺人車。すでに爆薬はセットされてい、殺人車が突っ込むと同時に峡谷は爆発され、火柱が空中を引き裂いた。

by ssm2438 | 2009-04-21 05:56


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