西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 23日

フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン(1965) ☆☆

f0009381_2348827.jpg監督:本多猪四郎
脚本:馬淵薫
撮影:小泉一
音楽:伊福部昭
特技監督:円谷英二

出演:ニック・アダムス、高島忠夫、水野久美

        *        *        *

なんでもこれには国内版と海外版あるらしい。そして私がみたのはその海外版というやつ。バラゴンと戦ったと、巨大タコに水中(海中ではない)に引き込まれて終わりという話。なんで山の中の湖にタコがいるのか意味不明。・・ま、それはいいとしても、この物語は基本的に構成がきちんと出来てない。地底怪獣バラゴンも、巨大タコも必要だったとは思えない。もともとフランケンシュタインの心臓から再生した少年がでかくなるだけの話で十分だったと思うのだが、映画会社が、「それでは面白くない」といって無理やりバラゴンと巨大タコをつけくわえたんじゃないかとかんぐってみる。

話の発端は、終戦直前にドイツの潜水艦がフランケンシュタインの心臓をひきとって、広島のある病院へ届けたという。そのフランケンシュタインの心臓とは、蛋白質の補給さえあれば、活発な細胞活動により身体がなくなっても復元するというものだった。
少年がでかくなっていくところはとても面白いのである。子供なのに人間の2~3倍にまで成長し、本人もなにがどうなってるのかわからず、周りもどうしていいのか判らない。それでも守ってあげたい水野久美。しかし自分の手首を切って逃走。逃亡の過程で身長は20メートルちかくまで伸びる。この大きさがとてもリアル。この辺までは実に面白かったのは間違いない。


<あらすじ>
終戦から十数年がたった広島。細胞組織研究しているボーエン博士(ニック・アダムス)と同僚の川地(高島忠夫)、戸山李子(水野久美)の三人は、両親不明のある白人の男を預かることになった。彼は李子の二倍にもあまる成長を示し、もはや人間と一緒に生活することが不能になる。倉庫の中で鎖に繋がれた怪童、報道関係者は広島に集中した。
海軍大尉河井は、終戦直前にドイツの潜水艦からフランケンシュタインの心臓をひきとったことを公表する。その心臓がたんぱく質を得てこの怪童になったのではないかと推測した。もしこの怪童がフランケンシュタインの心臓から再生したものであれば、手足をきっても、新しい手足が出てくるはずだ。折しもテレビ取材に怒った怪童は、倉庫を破り飛び出した。後には鎖でちぎられた手首が床の上を匐っていた。
そのころフランケンシュタインは、岡山や、姫路で家畜を喰い荒し、逃走していた。そのころ一匹別の怪獣がいるらしいと情報がはいる。やがて富士の裾野で地下から現われたバラゴンとフランケンシュタインは対決する。海外版ではバラゴンを倒したフランケンシュタインは、なぜか巨大タコと対決、〇〇湖にひきづりこまれて絶命するのだった。

しかし、この映画と次回作の『サンダ対ガイラ』は東宝特撮怪獣映画のなかでは際立って異様であり、不気味であり、記憶に残る映画だ。

by ssm2438 | 2009-04-23 23:15


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