2009年 04月 24日
監督:リドリー・スコット 脚本:ダン・オバノン 撮影:デレク・ヴァンリント 音楽:ジェリー・ゴールドスミス 出演:シガーニー・ウィーヴァー トム・スケリット イアン・ホルム * * * 怖い、すごい、美しい、手に汗握る、これはもう傑作だ!! そしてこの映画を見終わった後のジェリー・ゴールドスミスの静かなエンディングを聞いた時の安らかさ。リドリー・スコットここにあり! 80年代は彼の時代だった。誰もが彼のビジュアルを追った。そのリドリー・スコットの中でも最高傑作はやはりこれだろう。 物語りもシンプルでいい。宇宙船のなかという密閉空間。そこに凶暴なエイリアン。逃げる乗組員。捕まれば体内にエイリアンの子供を植え付けられるそのおぞましさ。しかもそのエイリアンは酸性の血液であるため、血しぶきが飛び散るようなら、宇宙船の金属を溶かしてしまい、期待に穴が開いてしまうため殺せない。そのなかで乗組員たちは生き残るための戦いを始める。 しかし、敵はエイリアンだけではなかった。会社からエイリアン確保を支持されていたアンドロイドも、彼らの障害となる。 それをリドリー・スコットの画面が記録する。スモークばんばんきかせ、一コマ打ちの黒コマが連打される。なにがどうなっているのか判らないが、それがいい。 このころはリプリーも普通の二等航海士だったのに・・・、ああ、この頃がよかった。というか、これしか良くないのがエイリアンのシリーズなんだけど。『エイリアン2』がいいって人間の気が知れない。 <あらすじ> ノストロモ号は、船内に工場設備を持ち、そこで工業用品を生産・販売して廻る通商用の巨大な宇宙貨物船。地球に帰る途中、他の宇宙船からのSOSを傍受、ある惑星に着陸した。3人が信号発信地へ向かうが、やっと見つけた宇宙船は、すでに黒く焼けこげ、人影はなかった。その宇宙船の底の方を探りに行ったケインは、そこで、床一面に転がっている大きな卵状の物体を見つけた。 ここの映像ではまるよね。床を埋め尽くす卵状の物体群、そこにスモークたなびかせ、人工ライティングでちょうどひざくらいの高さかにセットしてある。まるで浅い水のなかをあるくような画面。そしてその1個をのぞき見たケインは、突然飛びだした小さなッ生物に顔をふさがれてしまった。 ノストロモ号に連れ戻され寝かされたケインの顔の上には、付着した生物が息づいており、強引に刃を突き刺すと、切り口からは液体が流れ、その強力な酸の影響でベッドも床も溶けてしまった。そして血液は、下の階層へとどんどん垂れ下がっていく。幸いアスベスト板(絶縁体)のおかげで事なく済んだが、乗組員たちは、その生物から血を流させるわけにはいかないことを悟った。 ケインは意識を回復し元気を取り戻したが、食事中に彼は呻き声をあげて苦しみ出し、胸部から一つの頭が飛び出した。ケインは血だらけになって死んだ。クルーががどんどん犠牲になっていくが、アッシュだけはエイリアンを捕獲したいと思っている。リプリーは船内のマザーコンピューターに質問した。「アッシュは生物を保護しているの、か?」。答えは「イエス」。アッシュはアンドロイドで、会社上層部からの秘密のミッション=エイリアン確保の命令をうけていた。船の自爆装置をセットすると、小型シャトルデ脱出。ノストロモ号は爆発。 しかし、エイリアンはそのシャトルに乗っていた。ひとり生き残ったリプリーは宇宙服を着て体を固定すると船室のドアを開け、エイリアンを宇宙へと吸い出した。
by ssm2438
| 2009-04-24 22:30
| リドリー・スコット(1937)
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||