西澤 晋 の 映画日記

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2009年 10月 31日

アンドロメダ・・・(1971) ☆☆☆☆

f0009381_1231774.jpg監督:ロバート・ワイズ
原作:マイケル・クライトン
脚本:ネルソン・ギディング
撮影:リチャード・クライン
特撮:ダグラス・トランブル
音楽:ギル・メレ

出演:アーサー・ヒル
    デヴィッド・ウェイン
    ジェームズ・オルソン
    ケイト・リード
    ポーラ・ケリー
    ジョージ・ミッチェル

        *        *        *

原作はマイケル・クライトン『アンドロメダ病原体』(1971年星雲賞海外長編賞受賞)。映画のタイトルが『アンドロメダ・・・』になったわけは、そのイベントの原因が病原体だということを前もって知られないような配慮から。何が起きたのかわからないところに、最大限の注意を払ってそのなぞ解明に向かう科学者たちのアプローチがこの映画の醍醐味となるのでそうしたのだろう。
この映画のよさは、間接描写のすごさだろう。たとえばモンスターがいて「これは怖いんだぞ」っていう画シーンを描くとしたら、モンスターが直接人間などを襲ってるシーンを描くのが直接描写。間接描写とは、そのシーンをみせないで、物音とか、残された死体とか、その他のなにかでそれを表現していく手法。これが上手いのは松本清張だと思うのだが、かれの小説ではそれを描かないで、それを描いていくという、読者の想像力をゆすぶる書き方がとても素敵だ。
この『アンドロメダ・・・』では、人工衛星が地球に落下し、その近くにある村の人々が死んでしまう。その原因究明にのりだす人類の話。その研究施設が地下にあるのだが、そこにいくまでのぎょうぎょうしい段取りがすごい。このくどいまでの演出がロバート・ワイズならではで、この描写があるからこそ、その病原体がどんなに危険なものか見ている人にかんじさせている。

<あらすじ>
ニュー・メキシコの砂漠地帯。小部落の近くに落下した衛星を回収にいった陸軍の兵士たちは、あたり一面に住民の死体が転がっているのを見る。連絡をうけた本部では、異常を伝える兵士の声が突然悲鳴に変わり、切れてしま。
軍部はワールドファイア計画を発動させる。ワイルドファイアとは、地球外生物がもたらされた場合、その生物を調査・分析して地球上での伝播を防ぐことを目的とした計画及びその実行機関の名称であり、研究施設は地下に建造されていた。地上とは完全に隔離されている上、万が一その生物が流出するような事態が起こった場合に備えて自爆用の核爆発装置まで設置されていた。ストーン博士(アーサー・ヒル)、ダットン博士(デイヴィッド・ウェイン)、ホール博士(ジェームズ・オルソン)の3人に、女性のルース・レービット博士(ケイト・レイド)がその施設にむかう。

そして研究施設に入室するまでの段取り(これでもかって言うほどの滅菌処理)が延々続く。

住人は、全身の血液が凝固するという謎の症状によって死亡しているか、または奇怪な自殺をしていた。機密服を着込んだ所員が衛星を回収したが、その過程で生存者が二人見つかった。ひとりは胃潰瘍を患った飲酒家の老人で、もうひとりは健康的に何ら問題が認められない生後2ヶ月の乳児だった。
科学者はその微生物を“アンドロメダ・ストレイン”と名づけ、コンピューターを主にした各種装置を駆使して、アンドロメダの分析研究は着々と進められた。研究結果から、地酒を浴びるほど飲んでいた老人の酸性と、1日中泣きづめの乳飲み児のアルカリ性の相反する2つが、彼らをアンドロメダの魔手から救ったのではと推測した。
しかし事故が発生、ダットン博士の研究室が汚染されたらしい。彼はガラス越しにストーン博士に励まされながら真青な顔をしていた。ホール博士はダットン博士の研究室の酸素供給をとめ、ダットンに激しく呼吸させることにより体内の血液を酸性へ変えさせる。ダットンは一命をとりとめた。解決策が見つかったが、汚染を感知した研究所の自爆装置が作動し始めた。5分後には研究所が核爆発で吹っ飛ぶ。地下1 階にある自爆装置を解除するため、ホールはキーを持って向かった。しかし作動と同時に各階のドアが自動的に閉まり、ホールは管制室にいるストーン博士の指示に従いながら、中央室空洞(コア)を登り、間一髪で自爆装置を解除した。

by ssm2438 | 2009-10-31 12:05


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