2009年 11月 06日
監督:ジェームズ・ブリッジス 脚本:ジェイ・マキナニー 撮影:ゴードン・ウィリス 音楽:ドナルド・フェイゲン 出演 マイケル・J・フォックス (ジェミー・コンウェイ) キーファー・サザーランド (タッド) フィービー・ケイツ (妻アマンダ) * * * あまりにもフィービー・ケイツがちょい役すぎませんか? どこかコメディ系だったマイケル・J・フォックスがシリアス路線でいった映画という反面があるが、お話自体はけっこういい。監督は私の大好きな『ペーパーチェイス』や『チャイナ・シンドローム』のジェームス・ブリッジズ。ただ、今回は脚本が原作者がやってるので、彼の良さはでなかったかな。個人的にはジェームス・ブリッジズに脚本を書いてほしかった。 このころのキーファー・サザーランドは悪役面でろくでなしやってます。こんでなくっちゃ。いつのまにこいつがいいもんやるようになったのでしょうねえ? さりげなく、撮影はゴードン・ウィリス。おお! <あらすじ> ニューヨークの出版社に勤めるジェイミー・コンウェイ(マイケル・J・フォックス)は、1年前の母(ダイアン・ウィースト)を亡くし、そして今、妻アマンダ(フィービー・ケイツ)の突然の家出を経験する。うさ晴らしのために連夜ディスコで遊び続け、ドラッグに酔い、気がつけば夜明けといった生活、仕事も上司からはほとんど見放され、やっつけ仕事の連続。 しかし、彼もわずかながらの夢はもっていた。彼は小説家になる夢も捨ててはおらず、文芸部のベテラン、ハーディ(ジェイソン・ロバーズ)との時間は彼の文筆活動への意欲を奮い立たせるものだった。ある日彼は、悪友タッド(キーファー・サザーランド)の従妹というヴィッキー(トレイシー・ポラン)を紹介され、他の女性にはない彼女の落ちついた寛容さに、久しぶりに心安らぐものを覚えるのだった。しかし、そんな思いもつかの間、ジェミーは提出した記事が間違いだらけだったことにより、クビを言い渡される。追いうちをかけるかのように、モデルとしてファッションショーのために、この街へ戻ってきたアマンダに会いに行った彼は、彼女に冷たくあしらわれふたたびドツボにおちこんだ。 これは、抜け道のないドツボな生活のなかで、それを軌道修正するドラマ。この映画のほとどの時間の主人公は最低な奴です。しかし人には絶対「ここでかわらなきゃいけないんだ!」ってポイントがある。それは何気ないところにころがっている。それを描いた映画。きっかけがどうというよりも、もうそれ以前に其の人の中では行くべき道は発見されていて、あとは、どこでそれまでの自分と決別するか、そのきっかけさえあれば自分も納得できる。その瞬間をさりげなく、自然に描いた映画がこの映画。 忘れようと努めていた母への思いを確かめることにより、初めて自分自身を冷静に見つめるようになるジェイミー。そして将来への決意を電話でヴィッキーに打ち開けるジェイミーに、マンハッタンの朝焼けの陽光が、穏やかに降り注がれるのだった。
by ssm2438
| 2009-11-06 01:28
| ゴードン・ウィリス(1931)
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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