西澤 晋 の 映画日記

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2009年 07月 01日

ペット・セメタリー(1989) ☆☆

f0009381_9404397.jpg監督:メアリー・ランバート
原作:スティーヴン・キング
脚本:スティーヴン・キング
撮影:ピーター・スタイン
音楽:エリオット・ゴールデンサール

出演
デイル・ミッドキフ (ルイス)
デニース・クロスビー (レイチェル)
フレッド・グウィン (ジャド)

        *        *        *

子供の頃、実家ではずっと猫を飼っていて、猫がいつもまわりにいる生活だったが、それでもやっぱり命あるものは死ぬ。悲しいものである。もし生き返るなら・・と思ったことが何度もあったが、きっとスティーブン・キングもそんな思いをしたことがあったのだろう。主題は“愛するが故に、呪いの力を借りてまでも死んだ子供を生き返らせようとしてしまう”という「人間の根源的な欲求」に置かれている。その意味では『スターウォーズ/エピソード3』と同じ問題をネタにしている。
ただ・・ビジュアル的にばっちい映画なのであまり好みではない。最後も実に後味がわるい。

アメリカでのシナリオは、第一・第二ターニングポイント方式がつかわれる。主人公がそのイベントに参加してしまうポイントが第一ターニングポイント。主人公がその問題を解決しないと、自分の世界が崩壊してしまう危機的状態が第二ターニングポイント
しかし、スティーブン・キングは日本古来の起承転結方式を使っている。なのでお話の展開が妙に御伽噺的で日本人にはなじみやいと思う。

   一つ魔法の力が作用した。うわ、面白い。
   じゃあもう一回やってみようか。うわ、面白い。
   じゃあ、もう一回。どあああああ、悪乗りしすぎた、ピーンチ!
   起死回生の最後の一発、おおおおおおお、物語が無事に終了

・・みたいなのりである。

<あらすじ>
メイン州の田舎町に家を購入した若い医者のルイス・クリード(デール・ミッドキフ)は、妻のレーチェル(デニーズ・クロスビー)と幼い娘のアイリーン、生後間もない息子のゲージ、アイリーンの愛猫チャーチルという典型的な「幸せな一家」であった。庭には細道があり、その昔、町の子供たちが造ったペット霊園がある裏山に続いている。
レーチェルが子供たちを連れて実家に帰省していたある日、猫が車に轢かれて死んでしまう。まだ身近な「死」を受け入れたことのない幼い娘にどうやって説明するか悩むルイスに、隣家のジャド・クランドルは、死んだペットが生き返るというペット・セメタリーの存在を教える。ルイスは詳しいことは聞かないまま、猫の死体をペットセメタリーに埋める。すると次の日、死んだはずの猫が家に帰ってきた。だがもどてきた猫は腐臭を発しヒョコヒョコ歩き、牙をむき、全く別なものになってしまっていた。
釈然としないまま過ごしていたある日、今度は最愛の息子ゲージがチャーチルと同じように轢死してしまう。例の墓地にゲイジを埋めようとするルイスにジャドは、呪われた人間となって生まれ変わる、と諭すが、レイチェルとエリーが実家に戻ったある夜、彼は息子をあの墓地に埋めた。異変を察したレイチェルは慌ててメイン州の自宅に向かう。やがて生き返ったゲイジは、父の鞄からメスを奪い、いたずらをする様にジャドを死に追いやった。そして家にたどりついた母の命をも奪うのだった。ついにルイスはゲイジの命を奪い、妻の死体をまたあの墓地に埋めようとしている。それは悲嘆のあまり狂ったようになってしまった男の姿だった。

不幸のドツボスパイラルである。

by ssm2438 | 2009-07-01 01:15


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