西澤 晋 の 映画日記

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2009年 08月 16日

ポセイドン・アドベンチャー(1972) ☆☆☆☆

f0009381_10111453.jpg監督:ロナルド・ニーム
脚本:スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ
撮影:ハロルド・E・スタイン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ジーン・ハックマン (スコット牧師)
アーネスト・ボーグナイン (ロゴ刑事)
レッド・バトンズ (ジェームス・マーチン)
キャロル・リンレー (ノニー・パリー)
ロディ・マクドウォール (エイカーズ)
シェリー・ウィンタース (ベル・ローゼン)

        *        *        *

パニック映画の先駆者的映画。豪華客船が大波をうけて転覆、180度回転してしまい、船室は海の中。そんな180度上下逆転状況のなかでのサバイバルもの。シチュエーション設定がとても素晴らしい。しかしそれ以上にしばらしいのが怒涛の人間ドラマ。

主人公のジーン・ハックマンは、やたらと正論をぶちまけ、しかし困ったことに実行力もあるという、リーダーにすると下のものが反感を持つが、ついていくしかないタイプ。こんなやつが実際いたらすっごくむかつくでしょうね。そのむかつくのを全面に出して、やたらと反発するのがアーネスト・ボーグナイン。ジーンハックマンのいうことがたとえ正論であっても否定したい気持ちはすっごくわかります。この映画は、どちらも好きになれないこの二人のやり取りが総てでしょう。
ジーン・ハックマンの基本思想は「神は自ら助くるものを助く」。神にすがるのではなく、自分で結果を勝ち取る努力をしなければならないという強烈な思想の持ち主。私もこの方向性の人間なのですが、この映画のなかの彼の行動がほんとに正しいか正しくないかはまったく分りません。何が正しいかわからないなら、自分が気のすむようにするしかない!ってのが基本なのでしょう。

<あらすじ>
転覆した船のなかで、スコット牧師(ジーン・ハックマン)は「船内にともる電気があるうちに、船の竜骨、つまり海面に1番近い所にたどりつき、そこでまつのが一番生き残る確立が高い」と説明する。しかしほとんどの人は救急隊がくるまでじっとしていた方がいいという事務長の意見にしたがうことを選ぶ。年長牧師アーサー・オコンネルも「君の考えは強い者の考え方だ。信仰は弱い者を救わなければならない」と残ることを示唆する。

年長牧師の言う「救う」とは、恐怖から弱いものを救うのであって、現実から救うという意味ではないわけです。

f0009381_10192197.jpgスコット牧師は上部に進むためには大クリスマス・ツリーを逆によじ登ぼっていくが、10人が登り終わったとき、キッチンボイラーが爆発して、残った人々を流してしまう。一行はスコット牧師の指示に従い、ブロードウェイと呼ばれる通路を通り、エンジンルームにたどりついた。船体は往々に沈下して、海水が下から次第にせり上がりってくる。エンジンルームに着くためには水中を通らなければならない。先導するロープをはるために、スコット牧師が飛び込むが、鉄板の下敷きになって身動きができなくなってしまう。若い頃、水泳選手であったデブのおばさんが水中に飛び込み無事彼を救うが、彼女は心臓発作に襲われ、息を引き取った。遠くに爆発音が起こり、船体は船尾に傾いた時、ロゴ刑事(アーネスト・ボーグナイン)の妻リンダが振り落とされ水中に沈んだ。「おまえが俺たちをここへ先導したから死んだ」。あれほどスコット牧師反感をもっていたロゴ刑事が腑抜けのようになる。それでも一行は進むしかない。
出口のそばにあるスチーム・パイプが破れ、噴き出し始めたのだ。このままでは進路がはばまれれば、今までの苦労は水の泡になってしまう。スコットは決意したようにパイプに飛びつきハッチをしめた。だがさすがの彼も熱いスチームには耐えきれず水中に落下した。スコット牧師に変わってロゴが指導する一行はやっとの思い出船底にたどりついた。皆は鉄棒を振って船底を無我夢中で叩きだした。すると、遠くからかすかに反応が聞こえてくる。外には救助隊が救助にきていたのだ。船底の扉が焼ききられ、太陽がさし込んだ。助かった6人を乗せたヘリコプターが大空へと舞い上がっていった。

by ssm2438 | 2009-08-16 09:01


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