西澤 晋 の 映画日記

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2009年 08月 17日

ノッティングヒルの恋人(1999) ☆☆☆

ノッティングヒルの恋人(1999) ☆☆☆_f0009381_7554875.jpg監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
撮影:マイケル・コールター
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演:ヒュー・グラント、ジュリア・ロバーツ

        *        *        *

イギリスのロマンチック・コメディの脚本といえばこのリチャード・カーティスが一番に思い浮かぶ。『フォー・ウェディング』(1994)、『ブリジット・ジョーンズの日記 』(2001)、『ラブ・アクチュアリー』(2003)など、全部リチャード・カーティスの脚本だ。あと、実はテレビシリーズの『ミスター・ビーン』もこの人の脚本。ドラマ作りのセンスのいい人だとは思うが、個人的にはもう一つ突き抜けてほしいかな。
この映画のなかでは、一般凡人のヒュー・グラントが、超メジャーな有名女優とお近づきになるチャンスがあり、そこから恋愛に発展するという話。ヒュー・グラントの同居人の存在がやたらとうざいのだけど、これをぬいて物語をつくってくれたらもっと面白かったのに。あまりに二人の恋愛をスムースにいかせないための存在みたいなのがミエミエで不快感。こういう意図的過ぎるキャラなしで、なんとかドラマを構築してほしかったなあ。
しかし、そうはいっても、有名女優との恋愛という、凡人男性にとっては夢のような展開のドラマを実に面白くみせてもらった。

<あらすじ>
ハリウッドの大女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)がロンドンのノッティングヒルにある書店に足を運ぶ。店主のウィリアム(ヒュー・グラント)は突然のことにびっくり。さらに彼は買物の帰りに偶然アナとぶつかり、ジュースをかけてしまう。慌てた彼は服を乾かすよう申し出て、アナを家に招く。何とか彼女を送り出して間もなく、彼女が戻って来てウィリアムにキスをして立ち去る。

夢のような時が過ぎて数日後、ウィリアムに電話があったとルームメイトのスパイク(リス・エヴァンス)から聞かされる。早速アナが宿泊しているホテルに向かい、雑誌記者と偽り部屋に入る。ウィリアムは妹の誕生日パーティーにアナを誘い、彼女も誘いに応じる。そこにはみんな悲喜こもごもの人生をおくっている凡人の典型みたいな人たちがあつまっていた。そこにアナが登場。感動する人、それほど感動してない人、最後までそれが本物のアナだとは気付かない人、いろいろ。そして彼らは誰が一番惨め野郎か告白ゲームをはじめる。そこにあつまったそれぞれが自分の惨めさを語るが、みんなが話し終わったところで、「優勝はボクだな」と優勝商品を取ろうとすると、「まだ私が・・」とアナが話し始める。「え、君にもそんなことあるの?」って怪訝そうなみんなの前で、づっとダイエットを続けているのでもう何年もひもじい思いをしているとか、二度の整形手術の痛みに耐えたとか、今は若さでなんとか相手にされているけど、歳をとれば演技力がないことがバレ、すぐに新しい女優にとってかわられるだろう・・とか。スーパースターのアナも普通の人間だってことをみんなが知る演出。ここは良かった。

その後もデートを重ねる二人。ところがある晩二人がアナの部屋に行くと、有名俳優の恋人が彼女の帰りを待ち構えていた。彼氏の存在にショックを受けたウィリアム。そして半年後。マスコミのほとぼりが冷めるまで家に置いて欲しいとアナが突然やって来る。だがそれも同居人スパイクが口を滑らせたことでマスコミが殺到。アナは二度と会わないと言い残し、雑踏の中へ消える。一年後。アナの撮影現場を訪れたウィリアムは気持ちを伝えられない。彼女が店に来てもつれない態度を取ってしまう。それを見かねた友人たちは一丸となってウィリアムをホテルに送り届ける。記者会見場にもぐりこんだウィリアムは、再び記者になりすまし彼女に告白。アナもプロポーズに応え、会場は結婚会見に早代わり。二人はロンドンのノッティングヒルでゆったりと時を過ごすのだった。

by ssm2438 | 2009-08-17 07:30


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