監督:ジョン・ラセター
脚本:ジョス・ウェドン
アンドリュー・スタントン
ジョエル・コーエン
アレック・ソコロウ
音楽:ランディ・ニューマン
声の出演
トム・ハンクス (ウッディ)
ティム・アレン (バズ・ライトイヤー)
* * *
ピクサーの記念すべき長編アニメの第一作。これは面白い。CGの効果満載の映画といっていいだろう。ウディの哀愁といい、バズの勘違いの思い込みといい、じつに感情移入できるポイントがあり、CGといえどもたのしめる映画になっている。10年くらい敬遠してたのだけど、みてみると実に面白かった。
この物語を安易な子供向けのファミリーアニメにしなかったのは、隣に住む薄気味の悪い玩具解体少年だろう。子供というのは、自分も経験があるが、心の中にある種の残虐性をもっていて、それを表現する時もある。あれが描かれているからこそ、この物語がとても受け入れやすいものになったのだろう。
<あらすじ>
ウッディ(声/
トム・ハンクス)は昔ながらの木製のカウボーイ人形。持ち主のアンディ少年に愛され、おもちゃの仲間たちとゴキゲンな毎日を送っていた。ところがある日突然、最新式のアクション人形バズ・ライトイヤー(声/テ
ィム・アレン)が彼の玩具箱に登場した。ウディはあっと言う間に、アンディのお気に入りの座を奪われてしまい寂しさを覚える。おまけにバズは、かなりの勘違い人間(玩具)であり、自分のことを真剣に銀河の平和を守る本物のスペース・レンジャーであり、実際に飛べると思い込んでいる。そんな二人が、うっかり家の外に飛び出してしまった。運の悪いことに隣家の悪ガキ、シドに捕まってしまい、彼らの命は風前の灯火。アンディ一家の引っ越しが迫っており、いがみ合いをやめて力を合わせなければ、二度と彼に会えなくなってしまう。さらにバズは自分がおもちゃであることを知り、すっかり意気消沈。ウッディはシドの犠牲となったおもちゃたちの力を借り、シドをやっつけると脱出に成功。やっと友情が芽生えたバズと協力して、出発したアンディ一家の自動車を猛スピードで追いかけると、間一髪で滑り込んだ。