2009年 12月 03日
監督:アンドリュー・ニコル 脚本:アンドリュー・ニコル 撮影:エドワード・ラックマン、デレク・グローヴァー 編集:ポール・ルベル 音楽:カーター・バーウェル、サミュエル・バーバー 出演 アル・パチーノ (ヴィクター・タランスキー) レイチェル・ロバーツ (シモーヌ) キャサリン・キーナー (エレイン・クリスチャン) エヴァン・レイチェル・ウッド (レイニー・クリスチャン) ウィノナ・ライダー (ニコラ・アンダース) * * * 一昔前にマイケル・クライトンが『ルッカー』という映画の中で、このようなことを予見していたが、21世紀になってこのような映画として再構築されてしまった。さすがにCGの進歩というのは目覚しいが・・、と同時に完全にCG移行となるとまだまだ無理があるのだなあって思った。 監督は21世紀期待のアンドリュー・ニコル。このアンドリュー・ノコルに関して言えば、前作『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』が素晴らしい出来だったので、これにも期待して胸躍らせながら劇場に足をはこんだのだけど・・・、ちょっといただけなかったかな。前半はいいのだけど、後半からどんどんも尾が足りg破綻してくる。とくに最後はもう殺人容疑までかけられて逮捕される主人公。それを安易にパソコンに強い娘がシモーヌを復活させるという・・、安易な展開でなとか補正。ちょっといただけなかった。アンドリュー・ニコルは前作2本で才能をつかいはたしたかもしれない。この後とった『ロード・オブ・ウォー』もかなり悲惨な出来。次回作を期待したい。 全然関係ないかもしれないが、このアンドリュー・ノコルはニュージーランド出身。オーストラリア出身のピーター・ウィアーといい、このアンドリュー・ニコルといい、南半球の監督さんはなにか一味違う、変なテイストが根底にあるような気がする。 キャスティング的には、どうもアル・パチーノで失敗してるような気がする。彼だと灰汁が強すぎてアンドリュー・ニコルのような作品にはあわないような気がする。あまりがめついパッションは彼の作品には似合わない。CGキャラのシモーヌを演じたレイチェル・ロバーツはこれが初主演。良い感じの無機質さを出していたが、その後いまいち活躍してないようだ・・。 キャサリン・キーナー・・、実は大好き。歳をとってから知的で美しく、俄然よくなってきた。 <あらすじ> 落ち目の映画監督ヴィクター・タランスキー(アル・パチーノ)は、元妻のプロデューサー、エレイン (キャサリン・キーナー)にもほとんど相手にされなくなりつつあった。そんな彼の元に、彼のファンと名乗る怪しげなコンピューター・エンジニア、ハンク・アレノ(イライアス・コティーズ)が現われ、CG女優を作る画期的なソフトを開発したことを告げる。しかしそのハンクはまもなく絶命し、実にあっさりと物語から除外されてしまう。 タランスキーの手元に女優創造PCソフトが残された。彼はそれを使って、完璧な美貌の女優シモーヌ(レイチェル・ロバーツ)を誕生させる。共演者にはシモーヌ不在で演技をさせ、あとからシモーヌをCG合成するという手法、まるでゴジラ映画である。しかしシモーヌの人気はすぐ爆発し、タランスキーの映画も大ヒットを記録。だが世界が熱狂するにつれ、実在しないシモーヌの秘密を守るため、タランスキーは四苦八苦する。 ついに限界を感じたタランスキーは、ウィルスファイルを使って、シモーヌのデータを消してしまう。しかし葬式でシモーヌの肉体がないのがバレて、タランスキーは殺人容疑をかけられる。やがて、コンピューターに強い彼の娘レイニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)がデータを修復し、シモーヌは復活、タランスキーは釈放。そして元妻であったエレイン と復縁し、これからは家族ぐるみでシモーヌを操ることにするのだった。
by ssm2438
| 2009-12-03 10:46
|
アバウト
主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||