監督:金子修介
脚本:伊藤和典
撮影:戸澤潤一
特撮監督:樋口真嗣
音楽:大谷幸
出演
永島敏行 (渡良瀬佑介・二等陸佐)
水野美紀 (穂波碧)
* * *
アニメ的なご都合主義のファンタジーの侵食が激しく、一気につまんなさが加速。それでも、人間とか組織の描写が技術的にしっかりしてるのでドラマとしては十分見られる。CGは1作目よりもレベルアップ!してる。
<あらすじ>
冬のある日、北海道・支笏湖近辺に巨大な隕石が落下した。すぐさま渡良瀬二佐(
永島敏行)を中心とした自衛隊が現場に急行したが、巨大なクレーターが発見されたのみで、不思議なことに隕石自体は影も形も見つからなかった。隕石の落下を目撃した札幌青少年科学館の職員・穂波(
水野美紀)とNNT職員の帯津は、調査を始め、偶然知り合った渡良瀬と穂波はお互いの情報を交換する。
そして、隕石落下から5 日目、地下鉄構内に虫のように群れをなした異生物が出現し、地下鉄の乗客が襲われ、ビル街には巨大な植物体が現われたのだ。自衛隊もなす術がなかったが、すんでのところで現れたガメラが草体を破壊し、異生物の群れと戦った。群れを引き連れて飛び立ったガメラを追って地下からは巨大化した異生物レギオンが現れ、空の彼方へと消えていく。
ビルの窓ガラスに飛び散るガメラの緑の血はとても印象的。これこそ『ガメラ』だ!! ガメラは常に血を流しながら戦ってきた。ギャオスに腕を斬られ血尾流し、ジャイガーには体内に子供を産み付けられ、バイラスには串刺しにされ、ジグラにもすぱすぱ斬られていた。きちんと血をながしてくれる怪獣はすてきだ。
仙台でレギオンとの戦いに力尽きたガメラは、死んだようにうずくまったまま動かなくなってしまう。自衛隊は利根川近辺でレギオンの進行をくいとめようとしたが、勢力を増大したレギオンには歯が立たなかった。そのころ、仙台ではガメラとの交信能力を持つ少女・浅黄を中心とする、生き延びた子供たちがガメラ復活を懸命に祈っていた。彼らの願いが届き、奇跡の復活を果たしたガメラは、レギオンを倒すべく利根川へと飛ぶ。帯津の活躍で渡良瀬たちは巨大レギオンと群体レギオンの電波によるコミュニケーションを妨害して群体を退治し、巨大レギオンと一騎打ちとなったガメラは、アルティメイト・プラズマを放ってレギオンをついに倒すのだった。こうして人類はガメラのおかげで再び平和を取り戻した。