2009年 10月 06日
監督:ピーター・ウィアー 脚本:ポール・シュレイダー 撮影:ジョン・シール 音楽:モーリス・ジャール 出演 ハリソン・フォード (アリー・フォックス) ヘレン・ミレン (マザー) リヴァー・フェニックス (長男チャーリー) ジャドレーン・スティール (次男ジェリー) * * * 『ふしぎな島のフローネ』のハリスン・フォードバージョンといいましょうか・・、しかし、こちらのパパさんはちょっと頑固もの。正直こんなお父さんに他のファミリーは良くついていったものだ・・。文明社会離脱といいながら、中米ホンジュラスの密林“モスキート・コースト”に氷製造機をもちこむハリスン・フォード。情熱は買うが・・・どうも思想的にはあんまり仲良くしたくない人だったな。そんな偏屈オヤジなれど、ハリスン・フォードの人の良さなのか、完全に敵視できないキャラクターに収まっていた。すごい。 撮影は『刑事ジョンブック』と同じジョン・シール。この人の画面にはいつも湿気がある。しかし今回の湿気はむしあつそうなのでちと不快感。もっとも『愛は霧の彼方に』もじめじめモードだったけど。 音楽はモーリス・ジャール。この人の音楽はうるさい(苦笑)。 <あらすじ> 発明家アリー・フォックス(ハリソン・フォード)は、頑固なまでに自分の人生を貫き通し、何でも屋をしながら細々と生計を立てていた。れっきとした学歴を持ちながら、管理された社会を嫌うアリーは、5人家族を連れて、中央アフリカのホンジュラスの密林へと向かった。妻(ヘレン・ミレン)、長男チャーリー(リヴァー・フェニックス)、次男ジェリー(ジャドレーン・スティール)、それに可愛い双子の娘。 大自然に包まれたその地で、アリーは発明の才を生かし、木材などを利用して生活必需品を次々と作っていく。父のやり方についていく一家。ホンジュラスの町で雇った案内人のハディ(コンラッド・ロバーツ)や、ジャングルに住む現地人達も、アリー一家に力を貸していく。アリーは巨大な製氷器を建造する。 ある日、武装した3人の男達が現われた。殺気を感じさせる3人に危機感を抱いたアリーは、彼らを製氷機の中に閉じ込めて凍死させてしまう。しかしその際に製氷機は爆発、多量のアンモニアが流出しジャングルを汚染する。自己嫌悪に落ちたアリーはジャングルを出て、海岸の掘ったて小屋で暮らしはじめた。しかし、追いうちをかけるかのように嵐が襲う。アリーは家族の反対を押し切って河を上流へと、破損した家をいかだにして遡っていく。 しばらく漂流を続けていると、説教の声が聞こえてきた。岸にいかだを着け、教会の中を覗くと、そこにはビデオの映像と音声が流れていた。それは、ホンジュラスヘ向かう船の中でアリー達と知り合ったスペルグッド(アンドレ・グレゴリー)と名乗る神父の仕業だった。文明から離脱したこの地でなぜビデオなのだ!! アリーはその神父のうさんくささに、教会を破壊し逃げようとするが、スペルグッドに銃で撃たれてしまう。何かに憑かれたかのように一途に自分の道を歩み続ける父に、一時は殺意さえ抱いたチャーリーら家族に見守られて、アーリーは遂に息をひきとった。大河の流れの中で、家族の涙に送られて。
by ssm2438
| 2009-10-06 00:43
| ピーター・ウィアー(1944)
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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