西澤 晋 の 映画日記

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2009年 11月 04日

インビジブル(2000) ☆☆☆☆

f0009381_16391444.jpg監督:ポール・ヴァーホーヴェン
脚本:アンドリュー・W・マーロウ
撮影:ヨスト・ヴァカーノ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ケヴィン・ベーコン (セバスチャン・ケイン博士)
エリザベス・シュー (リンダ・マッケイ)

        *        *        *

いやああ、おもしろかった。ポール・ヴァーホーヴェンなのでたいして期待はしてなかったのだが、完全に裏切られた。実に面白い。

この人の魅力は「下世話な欲求」を表現するところであり、それか彼の作品の総てであるといってもいい。志が高くないのである(笑)。その下世話な欲求のもとに物語が進行し、最後の殺戮のシークエンスは・・んん?どうなんこれ??って疑問をもつが、透明人間にいたる見せ方、透明になってからの見せ方を実に下世話でおもしろい。もっとも『ディスカバリーチャンネル』の『人体』に関するものをみれば、このくらいのCGはあたりまえのように使われていて、さほど驚くほどではないのだけど、映画として興味をそそるように見せるという意味では実に欲出来ている。はじめてポール・ヴァーホーヴェンに感心した。

最後はエイリアン・テイストになってしまったが、もうちょっと違った方向性で出来なかったものなのかって、そこを期待してはいけないのがポール・ヴァーホーヴェンなのだけど(苦笑)。それにエリザベス・シューと一緒に逃げる男は・・・あれ、おなか斬られてけっこうへたってたのに、最後はまるで傷のことなどないかのようにはしりまくってる・・。そういえば『スターシップ・トルーパーズ』でも、肩甲骨まわりをぶすっと貫かれたデニス・リチャーズが脱出する時には平気な顔して銃を乱射しているとか・・、基本的にこの人は、そのシーンだけを撮ればそれで満足する人で、その後どうなるかなんて考えてないのだと思う。
それは最後のケヴィン・ベーコンが研究チームみなさんを皆殺しにする発想も同じ。それを全部殺して爆発させればそれで終わるのかといったら終わるわけがない。普通の人にはそのくらいはわかるのだが、このヴァーホーヴェンにはその1つ先が読めないというか、それを考えずに作ってしまう幼稚性がある。この幼稚性が一部の人には共感がもたれるのだろう。

<あらすじ>
国家最高機密の研究プロジェクトのリーダーである天才肌の科学者、セバスチャン・ケイン(ケヴィン・ベーコン)は、人間を透明にすることを目標にしている。実は、すでに透明にすることまでは出来ているのだが、戻すことが出来ないでいる。
彼は元恋人のリンダ(エリザベス・シュー)、現在彼女と恋仲になっているマット(ジョシュ・ブローリン)、獣医のサラ(キム・ディケンズ)ら研究メンバーと共に、既に動物実験を成功させていた。ゴリラの透明化と、その再現に成功したセバスチャンは、皆の反対を押し切って自ら人体実験の被験者となり、透明人間になってしまう。しかし、何が原因なのかわからないが、元の姿に戻れない。苛立ってきたセバスチャンのモラルが徐々に崩壊していく。当直のサラが眠っていると、透明なのをいいことに、服のボタンをはずし乳房をまさぐってみる。勝手に外出し隣人の女性宅に侵入、犯してしまう。
リンダとマットがセバスチャンの無謀な実験の態度と結果を国防総省の責任者(ウィリアム・ディベイン)に報告すると、実験の中止を決めた彼をプールに突き落としころしてしまう。そして自分を捕獲しようとする研究チームのメンバーも次々と殺していく。

しいていうなら女性人がもうちょっとべっぴんさんだったらよかったな。それこそ主人公はデニス・リチャーズあたりがトラッシー感じでよかったのに・・。

by ssm2438 | 2009-11-04 16:39


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