監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:ロバート・バークス
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリー
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ちっとも面白くない。
ヒッチコックの映画はシチュエーションを作為的に作りすぎるので、全然感情移入ができない。私に言わせれば、サスペンスなストーリーとその謎ときの鍵を、説明するだけの演出。
この映画はカメラがその部屋から出ずに物語を展開させるという、実験的な演出をしている。世間ではご祝儀的にこの映画をヨイショしているが、どこまでほんとに面白いとおもってるかかなり疑問。ほんとは1.5☆くらいだけど、☆☆ほど面白いとも思えない。でも
『どですかでん』よりははるかに面白い。
グレイス・ケリーは実にヒッチコックの好きそうな女優さんである。彼はクラシックな正統派美人がすきなのである。
<あらすじ>
カメラマンのジェフ(
ジェームズ・スチュワート)は事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされる。そんな彼にできる楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察であった。カメラは、裏窓から見える範囲の窓をさりげなくスケッチしていく。
ある日、いつも口喧嘩が絶えなかった中年夫婦の妻が突如として姿を消す。セールスマンらしい夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、数々の状況証拠から殺人事件ではないかと思い込む。恋人リザ(
グレイス・ケリー)は、そんなの思い込みよとなだめるが、話を聞かされているうちに「もしかしたら本当に殺人事件かも・・」という疑念が生まれてくる。と共に調査に当たる。車椅子生活で動けないジェフは、リザを調査にいかせる。事件を認めない友人の刑事を納得させるため、確たる証拠を掴もうとする二人だが、その男もジェフの動きにきづいたらしいが、ジェフは歩けない。さあどうする!?