2009年 10月 13日
監督:マイケル・カーティス 脚本:ジュリアス・J・エプスタイン フィリップ・G・エプスタイン ハワード・コッチ 撮影:アーサー・エディソン 音楽:マックス・スタイナー 出演 ハンフリー・ボガート (酒場の主人リック) イングリッド・バーグマン (イルザ) ポール・ヘンリード (イルザの夫・ビクター) クロード・レインズ (警察署長ルノオ) * * * 題名にもなっているカサブランカは、フランス領モロッコの首都。第二次世界大戦の時にはアメリカへの亡命を図るヨーロッパ人たちの寄港地になっていた。そんなカサブランカで酒場を経営するのがハンフリー・ボガード扮するリック。さすがに今の我々がみて、いい男なのかどうかはなんともいえないが、かれの若い頃を知っているひとならそれなりにいいのだろう。そんな彼が、パリで過ごした時代の昔の恋人エルザと再会するが、彼女には反ナチ運動を指導する夫がいた。エルザに裏切られながらも、いまだに彼女を忘れることが出来ないリックは、ナチスの目を盗んでふたりを無事にアメリカへ脱出させようとする。 三角関係をつずった数々の名台詞と、マックス・スタイナーの美しい音楽(“As Time Goes By”のメロディが聞こえてくるといやでもムードがもりあがる)、酒場の雰囲気とか、最後の霧の空港とか・・、雰囲気の出し方はなかなかお洒落。期待しすぎると・・・こんなもん???と思うかもしれないが、メロドラマのスタンダード、みておいて損はない。 <あらすじ> まだ独軍に占領されない仏領モロッコの都カサブランカ。アメリカ人リック(ハンフリー・ボガード)が経営しているナイト・クラブは、それら亡命者たちの溜り場だった。そこにウガルテという男が現れる。彼は反ナチ運動のリーダーヴィクトル・ラズロをヨーロッパからアメリカに逃がすために、ドイツ側の運びやを殺し、奪った旅券を彼らにとどける使命をおびていた。リックはこれを預かりピアノの中へ隠す。フランス側の警察署長ルノオ(クロード・レインズ)は、ドイツ将校シュトラッサの命をうけてウガルテを逮捕する。このカサブランカも徐々に侵食してくるどいつの脅威を感じてはいるが、まだ自治権はもっており、犯罪は犯罪として処理されていた。 そのあとへ、反ナチ運動のリーダー、ヴィクトル・ラズロ(ポール・ヘンリード)と妻のイルザ・ラント(イングリット・バーグマン)がその旅券をもとめて現れる。この店の経営者がリックであると知って驚くイルザ。リックもまた憂鬱になり、店を閉めたあと盃を傾けながら、彼女とのことを回想する。 独軍侵入直前のパリで、彼はイルザと熱烈な恋に身を焦していた。独軍が侵入して来たとき、2人は一緒に脱れることを約束したが、彼女はそのまま消息を断ってしまった。 やがてラズロがリックの店を訪れ、リックが持っているはずの旅券を渡してほしいと頼むが、リックは承諾しない。2人の会見の模様を夫ラズロからきかされたイルザは、再びひとりでリックの店を訪れる。パリで彼と恋に陥ちたのは、夫ラズロが独軍に捕われ殺されたと信じ切っていたためであり、約束を破って姿を消したのは出発の直前、夫が無事であることが判明たからだ。しかもそのとき夫は病気で彼女を必要としていたからだと説明する。過去の苦い思い出が浄化される。 リックは署長ルノオを訪れ、ラズロに旅券を渡すからそのとき彼を捕えろ、俺はイルザと逃げる、と語り、手はずを整えさせた。が、その夜、店へラズロとイルザが現れ、ルノオがこれを逮捕しようとしたとき、突然リークはルノオに拳銃をつきつけ、ラズロ夫妻の旅客機を手配するため、飛行場へ電話をかけるように命じた。飛行場へ赴いたリックは一足違いで駆けつけたドイツ将校を射殺すると、「残りたい」と言うイルザを説き伏せ、二人ををリスボン行の旅客機に乗せておくりだす。のこされたリックとルノオは反独戦線に加わることを誓うのだった。
by ssm2438
| 2009-10-13 12:40
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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