監督:ボー・ウィデルベルイ
脚本:ボー・ウィデルベルイ
撮影:オッド・イエル・サルテル
音楽:ビョルン・J・リンド
出演:カルル・グスタフ・リンドステット、スヴェン・ヴォルテル
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スウェーデンの刑事ドラマ。きちんと作ってるけど、正直なはなし、私でも退屈でした。アクション映画ではない刑事モノということで、ある意味新鮮、悪く言えば地味。今の
『ダイハード』とかで慣れてる人にはちょっと退屈かもしれない。タイトルにもなっている主人公のベック刑事はけっこうなおじさん。それも個性はかなり抑え目で、普通の刑事さん。はじめてみた時は誰が主人公なのかわからなかった(苦笑)。おまけに、最後の狙撃犯のおおとりもおのの途中で撃たれて前線から離脱、おい、主人公が事件を解決しないでいいのか!?
<あらすじ>
ある夜、ストックホルムに入院中のニーマン警部が殺された。犯行現場に到着したマルティン・ベック刑事(
カルル・グスタフ・リンドステット)は部下のエイナル・ルン(
ホーカン・セルネル)とグンヴァルド(
トーマス・ヘルベルク)らと共に早速取り調べを開始した。調べるうちにベックはニーマン警部が勤務先のクララ署では評判が悪く、悪名高い人物であったことを知る。ルンは、ニーマンに反感を持っている人々を調査し、何人かに的をしぼった。そして以外にもエリクソン(
イングバル・ヒルドバル)という元巡査の男が浮かびあがる。ベックとルンはエリクソンが射撃の名手でしかも、銃をもったまま家を出たきりであることをつきとめ、ほぼエリクソンが犯人であることを確信する。その頃、再び事件が起こり、警官が二人狙撃される。犯人はビルの屋上にたてこもり、警官たちを目がけて次々に発砲した。それは、やはりエリクソンだった。警察のミスから、愛する妻を失なったエリクソンは復讐の鬼と化して、警察を攻撃するのだった。ビルの周囲は交通止めになり、ヘリコプターまでが出動してあらゆる手を下すが、すべて失敗に終わってしまう。ベックも胸を撃たれ負傷する。しかしグンヴァルドの努力で、民間人の一人とハルトを連れて決死の乗り込みに成功、エリクソンはついに逮捕されるのだった。