西澤 晋 の 映画日記

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2009年 11月 15日

三十九夜(1935) ☆☆

監督:アルフレッド・ヒッチコック
f0009381_3484526.jpg脚本:チャールズ・ベネット
    アルマ・レヴィル
    イアン・ヘイ
撮影:バーナード・ノールズ
音楽:ルイス・レヴィ

出演:ロバート・ドーナット、マデリーン・キャロル

        *        *        *

ヒッチコックのイギリス時代の代表作。
原題は「39階段」。なんで「39夜」になったんでしょうね????

話がどうのこうのというよりも、人間の可能性を触発する映画だった。ヒッチコックの映画のなかではある意味めずらしい。この物語のキーマンはミスター・メモリー(ウィリー・ワトスン)。彼は舞台で、記憶力の達人として、客席からの様々な質問に回答して喝采を浴びている。そんなシーンを主人公がみるところから物語が始まる。

最終的にこのミスターメモリーに、国防に関する機密事項を全部暗記させて国外にもちだそうという計画をたてるものがいる。物語の最後に、このミスター・メモリーは撃たれて死ぬのだけど、そのまえに、暗記したことがたをつうつうたらりと語っていく。「新型エンジンの特徴は圧縮比の増加・・・数式はR分のR-1のr乗・・・」 そして、「・・・頭から秘密が抜けていって嬉しい・・・」 とといって死んでいく。

これは感動したね。
人は、その人しか出来ない何かと言うのがぜったいあって、それをやるべきなんだよ。人がやる気になればそのくらいのことは出来るんだ!ってことと、やれる人間がやらなければならないんだ! それこそがその人の存在意義だ!!!って思えるんだ。 物語はどうでもよくって、形而上学的に感動した。

by ssm2438 | 2009-11-15 03:35 | A・ヒッチコック(1899)


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