西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 19日

鳥 (1963) ☆☆

f0009381_67853.jpg監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:エヴァン・ハンター
撮影:ロバート・バークス
音楽:バーナード・ハーマン

出演:ティッピー・ヘドレン、ロッド・テイラー

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これは、サスペンスというより、動物パニックものにはいるだろう。それまでのヒッチコックの映画は、人間が起こす作為的なドラマ展開を説明的にみせる映画だったが、これは何の理由も無くただ鳥が増えてくる、鳥が襲ってくる・・という、人間にとっては理不尽この上ないもの。そのオカルト映画をヒッチコックがいつもの恐怖を説明的にみせる演出で撮っている・・という映画。

しかし、ドラマ的には理由が無く、どうなったら終わるのかも想定できないお話になってしまっている。もっとも、ヒッチコックはサディストなので、実は女をムチで打ちたいのだけど、それが社会的立場を考えると出来ないからなんとか別の形で・・って考えたらこうなったってことなのだと思う。女をムチで打ちたいことにいちいち理由などいらない。劣等感と虚栄心さえあればいい。『サイコ』『鳥』はヒッチコックが今までのスタイルをブレイクした感がある。ああ、本性出しちゃったなって感じ。そういう意味ではこの二本は面白い。

f0009381_6275167.jpg<あらすじ>
突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。そして、ついに農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。さらに鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。

by ssm2438 | 2009-12-19 06:07 | A・ヒッチコック(1899)


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