西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 22日

男たちの大和(2005) ☆☆☆☆

f0009381_428041.jpg監督:佐藤純彌
脚本:佐藤純彌
撮影:阪本善尚
音楽:久石譲

出演
仲代達矢 (神尾克己)
鈴木京香 (内田真貴子)

反町隆史 (森脇庄八)
中村獅童 (内田守)
松山ケンイチ (神尾克己)
蒼井優 (野崎妙子)
長嶋一茂 (臼淵)

        *        *        *

だあああああああああ、泣ける。戦闘シーンになるととたんにテンションさがるが、カメラが陸にあがると涙ぼろぼろ・・、いあああああ、泣けた泣けた。CGのシーンだけでも海外委託できなかったものかなあ。もったいない。というか、CGにしなきゃとれないところは撮らないことにしてこの映画を作ったらもっともっと燃えたものになったのに・・。

音楽はあの久石譲。しかし、ハンス・ジマーばりの旋律。きっと音楽総合プロデューサー(制作兼任)の角川春樹が真似しー根性を出し惜しみせず、「ハンス・ジマーにしてくれ!」って強引に言ったのだろうなあって思った。角川春樹って、新しいものを生み出す才能も観抜く能力もないけど、すでにあるもので、よさげなものを自分の映画に強引に活用する能力だけはアル。

・・・でも、よかった、この映画。しかし、最後の沖縄特攻のところは、「雪風」とか「矢矧」とか・・だしてほしかったなあ。それに、独断で護衛として飛んできた数奇の戦闘機もほしかったなあ。あと、下世話願望をいわせてもらうなら、渡哲也は最後、操舵器に自分を縛り付けてほしかったなあ・・。

<あらすじ>
物語は『タイタニック』みたいな2段構成。
2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港に内田真貴子(鈴木京香)と名乗る女性が訪ね、戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹(中村獅童)の娘と知り驚いた神尾(仲代達矢)は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾も少年兵として大和に乗り組んでいたのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる…。

そんな昭和19年の春、神尾(松山ケンイチ)、伊達、西、常田、児島ら特別年少兵をはじめとする新兵たちが、戦艦大和に乗り込んできた。乗艦した彼らを待ち受けていたのは、厳しい訓練の日々であった。そんな中、彼らは烹炊所班長の森脇二主曹(反町隆史)や機銃射手の内田二兵曹(中村獅童)に、幾度か危機を救われることがあった。同年10月、レイテ沖海戦で大和の乗組員たちも多数死傷し、内田も左目に重傷を負い、大和の任務からも外されることとなった。
昭和20年3月、日本の敗色が日増しに濃くなっていく中、大和の乗組員たちに出撃前の上陸が許される。全員が、これが最後の上陸になることを覚悟していた。森脇は病院の内田を訪れ、内田が下船する時にあずかっていたままの山本五十六から貰い受けたと言う担当を内田に返す。内田は、大和が最後の出撃にでることを感じ取る。
神尾は実家にかえる。しかしそこはひっそしと静まり変えに、仏壇には母の位牌までがあった。呉が空襲にあったときに米軍機に撃たれて死んだという。幼馴染に妙子(蒼井優)がロウソクとともしていてくれた。
「もう守る者がいなくなってしまった」と沖縄特攻に向かう覚悟をきめる神尾に、「死んだからいけん。あんたが死んだら私はどうなるん。私はあんがが好きじゃ」といって泣きながらかけだしてしまう妙子。そんな妙子も、広島に落ちた原爆で死んでしまう。
それぞれが肉親や恋人と思い思いの時間を過ごす。翌日、男たちはそれぞれの想いを胸に大和へ戻っていく。艦内には内田の姿もあった。彼は軍規違反を承知で病院を抜け出して、恋人の芸者・文子(寺島しのぶ)に通帳と印鑑を渡して、ひそかに艦に乗りこんでいたのだ。
同年4月1日、ついに米軍は沖縄上陸作戦を本格的に開始。4月5日、草鹿連合艦隊参謀長は、大和の沖縄特攻の命を伊藤第二艦隊司令長官に下す。臼淵大尉(長嶋一茂)に若い兵士たちに故郷に向かって、なんでもいいから叫べという。故郷に向かって、母を呼ぶもの。無言で語るもの、それぞれの「死二方用意!」であった。
また艦内では、このただの自殺行為的特攻作戦に疑問をなげかける兵たちもいた。彼らは上官と取っ組み合いとケンカをしていた。臼淵はかたる。「これから死ぬもの同士がいがみ合ってどうする。薩英戦争でまけた、薩摩や長州は、尊王攘夷の思想をすてて、西洋化をはかり、そして幕府を倒した。敗れて目覚める。それが今の日本に必要なことだ! その先駆けになるために俺たちは行くんだ」・・と。まがりなりにも自分たちの死に納得をするかすかな可能性が彼らを鎮めた。
大和の沈没からなんとか生き延びた神尾が戦友の西の母親のところに、彼の死を報告に行く。田植えをしている彼の母にその報告をするが、

「あんた一人ぬけぬけと、よう帰ってきたのう」 ・・・感情のない冷たい言葉を返させる。

翌朝その母親が田んぼに行ってみると神尾が田んぼの草取りをしている。

「あんた、名前は?」
「神尾克己といいます」
「歳は?」
「西くんと同じです」
「何処とまんったん?」
「・・近くの小屋に」

そんな神尾に昼食ようにつくったおにぎりを差し出す西の母親。
近くの水場で手をあらりそれを受け取って食べようとするが・・、その田んぼは西が送ったお金でやっと買えた田んぼだという話をきくとふたたびいたたまれず、ふたたびひれ伏して「許してください。自分ひとりだけ帰ってきてしもーて・・ごめん、ごめんなさい・・」

なんでこんな二十歳にもならないような子が、こんな言葉をはっせなきゃらないんだ!!っとおもうとたまらずぼろぼろ涙涙・・、西君の母親も女に彼のまえにひれふして「ごめんな、ひどい事いうて・・ごめんな・・・、あんんたは、死んじゃいけん、死んじゃいけん」って。もう号泣でした。。
さらに、広島に帰ってみれば、そこは原爆のおちたあと。幼馴染の妙子もそこの病院で働いていて被爆していた。元気になったら二人で働いて船を買おう、そして船の名前は「明日香丸」と名づけようという妙子だが、まもなく死んでしまう。

そしてカメラが船体からはなれていくと、今のっている船の名前がその『明日香丸』の文字が書かれている。

内田の言葉を神尾に伝える内田真貴子。
「生き残りの卑怯者だと言われても良い。俺は生きてやる。俺が死んだら、森脇や、唐木との思いでも、神尾や西たちの純粋な思いもなかったことになってしまう」
そして大和が沈んだその洋上についた真紀子は、父内田の遺骨を海へ流す。そして父の思いがのりうつったかのように海に伝える、

「内田一曹、ただいま還りました。
 長い間、生きさせていただき、ありがとうございました・・・」


ううううだああああああああああ、号泣映画だった。。。

by ssm2438 | 2009-12-22 04:28


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