西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 26日

ブレックファスト・クラブ(1985) ☆☆☆☆☆

f0009381_0244398.jpg監督:ジョン・ヒューズ
脚本:ジョン・ヒューズ
撮影:トーマス・デル・ルース
音楽:キース・フォーシイ

出演
エミリオ・エステヴェス (アンドリュー)
ジャド・ネルソン (ジョン)
モリー・リングウォルド (クレア)
アリー・シーディ (アリソン)
アンソニー・マイケル・ホール (ブライアン)
ポール・グリーソン (ヴァーノン先生)

        *        *        *

土曜日の早朝、イリノイ州シャーマー・ハイスクールは休日にもかかわらずの5人の生徒が登校してきた。
レスリングで奨学生に推薦されているアンドリュー(エミリオ・エステヴェス)、お嬢さま育ちのクレア(モリー・リングウォルド)、ほとんどの科目は優等生だが工芸科目を落としてしまったブライアン(アンソニー・マイケル・ホール)、すべてにおいて覇気かがないアリソン(アリ・シーディ)、学校中の嫌われ者ジョン(ジャド・ネルソン)。ヴァーノン先生(ポール・グリーソン)は、図書室に5人を集め、<自分とは何か?>という題日でエッセイを書くよう命じた。午後4時までの約9時間、トイレに行く以外席を立ってはいけないとヴァーノン先生は言い残し、隣りの職員室へ引き上げた。それぞれの悩みや疑問を語り合ううちに、いつのまにか心の秘密までをも隠すことなく吐露し、次第に強い絆で結ばれていく。エッセイは結局、ブライアンが5人を代表して書き上げ、彼らは校舎を出た。若さの傷みや優しさを、数時間一緒にいることで互いに知り合った5人は朝とはうって変わった晴れ晴れとした表情で、それぞれに別れの言葉を交わし家路についた。

・・・ジョン・ヒューズの最高傑作!


若いころの自分は、何かが出来ることで自己を確立していくのではなく、、なにかを拒否することでそれを確立していく要素がつよい。あるものは「にんじんが嫌いだ」といい別の人は「算数が嫌いだ」といったかもしれない。「水泳が嫌いだ」「漢字の書き取りテストが嫌いだ」「英語が嫌いだ」「こんにゃくが嫌いだ」「ぜんざいが嫌いだ」「体育が嫌いだ」・・などなど。そうやって知らず知らずのうちに自分で自分の殻をつくっていく。
でも、あるときふとそんな自分に疑問をなげかけてみる。

「ほんとに自分はそれが出来ないのか?」

自分で自分の殻をつくり、その中に逃げ込み、可能性を封印してるんじゃないのか? もしかしたら、今なら挑めばできるかもしれない・・。確かに得意なものもあれば不得意なものもあるだろう、でも、時間をかければ不得意だと思ってたものも出来るようになるんじゃないかのか?
この映画は、子供の頃から自分を自分で縛ってきた、そういう殻を破壊するための勇気をくれる映画。

『復活の日』のなかで主人公の地震学者・吉住はワシントンから南米チリの南端までを歩いてたどり着いた。それはフィクションだから出来たことだけど、現実に存在する自分自身には出来ないことなのか? もしかしたらやれば出来ることじゃないのか?

確かに私は語学が苦手だった。それも長文問題はまったくといいほどちんぷんかんぷんだった。それが読書障害があったからだということが分ったのは最近になってのことだが、だからといってTOEIC900点を撮れないというわけではないはずだ。もしかしたら人3倍勉強したら長文問題だって解けるようになるかもしれない。それがだめなら人10倍やればいいだけだ。やりもしないうちから出来ないと決め付けるのはおかしい。
・・・でやってみた。取れた。

映画的に完成度が高いとか、低いとか、そんなのは関係ない。この映画から与えられた勇気でどれだけのことが成し遂げられたことか。それまで自分で封印してきた不可能という鎖を引きちぎるのにどれだけのエネルギーをあたえてくれたことか・・。
青春映画の傑作中の傑作である。

by ssm2438 | 2009-12-26 00:16


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