西澤 晋 の 映画日記

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2009年 12月 28日

カラマーゾフの兄弟(1968) ☆☆

f0009381_4333910.jpg監督:イワン・プイリエフ
原作:フョードル・ドストエフスキー
脚本:イワン・プイリエフ
撮影:セルゲイ・ウロンスキー

出演
ミハイル・ウリヤーノフ (長男ドミトリー)
キリール・ラウロフ (次男イワン)
アンドレイ・ヤミコフク (三男アリョーシャ)
リオネラ・プイリエワ (グルシェンカ)
スヴェトラーナ・コルコーシコ (カテリーナ)
ワレンチン・ニクーリン (スルメジャコブ)

        *        *        *

原作の物語をかなり忠実に再現しようとしている映画。ただ、いかんせん原作が原作なだけに、あれを映画にするのは無謀なこと。232分の映画なれど、どうしてもストーリーだけを追うようになってしまう。私の場合は、原作をよみはじめたのだが、情報量が膨大なため、とりあえずアウトラインをつかむために、一度この映画を観ることにした映画。
映画的にはかなりのっぺりとした映画。見せ方もきわめて普通。ライティングなどはほとんどかんがえられておらず、ぴーかん天気のあかるい部屋のなかでのドラマになっている。もうすこしムードを出す証明の使い方とかあったのではないだろうか。ま、監督はそれまでミュージカルをやってた人らしく、こてこての説明演出。ひとことでいうと下手。アニメでも下手な人がコンテを描くと、こんな感じになるのだが、説明しないで説明するすべを覚えてほしいものだ。
それでも、イワンの語るパンのシーンは印象深いものだ。

<あらすじ>
地主フョードル・カラマーゾフには性格がお互いにまったく異なる4人の息子がいた。親譲りの性格により、予備大尉の身を放縦な毎日に埋没させている長男ドミトリー(M・ウリヤノフ)、神を否定する大学出の秀才の次男イワン(K・ラヴロフ)、清純な魂と深い信仰を持つ三男アリョーシャ(A・ミヤフコフ)、フョードルの使用人で、その息子であるとは認められていないスメルジャコフ(V・ニクーリン)。

長男のドミトリーは婚約者カテリーナがありながら、ある老商人の世話になっているグルーシェンカ(L・プィリエワ) に惹かていた。そのグルーシェンカが借金に苦しんでいるのを幸いに、五十を過ぎてもなお、肉欲にとりつかれているフョードル・カラマーゾフョードルが自分のものにしようとしていた。だった。知的な次男のワンは、ドミトリーの婚約者であるカチェリーナのことを愛しており、カチェリーナを冷たくあしらう兄ドミートリイに憤る。皆に愛される性格の敬虔な三男アレクセイは敬愛する老僧ゾシマに導かれ、修道院での生活を始める。
ドミトリーは、グルーシェンカのために金の工面に奔放したが、都合はつかなかった。ついに彼は、スメルジャコフの手びきにより、父親を殺す流れにのせられてしまう。そして逮捕された。本質的な犯人はスメルジャコフだったのが、彼は自殺してしまい決定的な証言もないまま、裁判は進行した。アリョーシャの証言もグルーシェンカの愛情も役にはたたなかった。彼はシベリア送りと決定した。雪の広野を行く囚人の一行。その後を、行く一台のソリ。ドミトリーとの愛に生きる決心をしたグルーシェンカだった。

最後はいつもの「シベリア送りになる男についていく女」・・のパターンだ。
どうここれこそがドストエフスキーの思い描く愛の形なのだろう。

by ssm2438 | 2009-12-28 04:34


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