2009年 12月 01日
監督:アナンド・タッカー 原作:スティーヴ・マーティン、『ショップガール』(集英社刊) 脚本:スティーヴ・マーティン 撮影:ピーター・サシツキー 音楽:バーリントン・フェロング 出演 クレア・デインズ (ミラベル) スティーヴ・マーティン (レイ・ポーター) ジェイソン・シュワルツマン (ジェレミー) * * * ベテラン喜劇俳優スティーヴ・マーティンの処女小説にして全米ベストセラー。それをマーティン自らの脚色・主演で映画化。今回はコメディなしのスタンダードなラブ・ロマンス。都会に暮らす孤独な女性が、寂しさにまけてお手軽によってきた貧乏男と付き合うが、そのうち社会的地位もあるダンディなおじさんにもいいよられ、そちらになびいてしまうという話。でも、ダンディおじさんとエッチしているあいだも、いちいち貧乏男のカットをインサートするので、最後はこっちにもどるのだろうなってことは分るのだけど、もうちょっと演出を考えてほしかったかな。 たぶん、スティーヴ・マーティン原作はかなり心の描写が良いのだと思った。都会にすごす女の孤独感、自分の存在の無意味さに相当ダメージをうけてる女性のなまなましいさが、映画からもつたわってくる。 個人的にはスティーブ・マーティンの出る映画は意外と嫌いではなかったので、この映画も観てみようとおもった。 <あらすじ> ミランダ(クレア・デインズ)は、画家として働ける夢をもっていて、毎日すこしづつ絵をかいているがモノにはなってないようす。普段は高級デパートの婦人用手袋売り場で店員として働いていて、自分がやっていることにも価値がみいだせずにいる。そんな彼女がコインランドリーでうだつのあがらなさそうな男から声をかけられる。彼はの名はジェレミー(ジェイソン・シュワルツマン)、第一印象最悪・・。悪い人ではなさそうだが、実にさえない。それでも孤独感におしつぶされそうなミランダには<悪い人でなさそうな人>からのデートの誘いを拒否するのはあまりになにもなさすぎる。そのくらい求められること、認められることに飢えている。 デートは案の定最悪、悪人ではない人との無駄な時間がすぎていった。その夜は彼を追い返したものの、孤独にたえられない彼女はジェレミーを家に招き、“H”にいたる。 そんな孤独感にさいなまれているミランダのまえに突如登場するダンディなおじさまレイ・ポーター(スティーヴ・マーティン)、地位もお金もある彼に愛人関係をもとめられ、そんな彼に身を任せてしまう。けっしてかの女をあいしていないわけではないのだが、歳のさもあり、本気になることが出来ないポーター。ミランダは彼との時間を過ごしても、愛されていると言う実感は感じることは無く、さらなる孤独を感じるだけだった。 物語を完結させるためにはしかたないか・・、彼女の個展は成功し、自己を確立した彼女は、すこしづつ成長していく昔のダメ男のほうを選ぶのだった。
by ssm2438
| 2009-12-01 05:04
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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